朝日新聞によると、東証の株式売買代金が89年を抜き過去最高を更新したそうだ。やはりその原動力になったのは、デイトレ、スイングトレードに代表される個人投資家のネット取引パワーだった。
株売買代金、過去最高更新 個人が牽引しバブル期抜く
東京証券取引所の3市場(1部、2部、マザーズ)の今年の売買代金が16日の取引で332兆7134億円(概算)となり、バブル期の89年を抜き、過去最高を更新した。企業業績が好調だったことなどから外国人投資家の売買が活発化、ネット取引をする個人投資家が増えたことも売買を押し上げた。
日経平均は2月上旬の1万0365円40銭を底に上昇し、4月には2年8カ月ぶりに1万2000円台を回復した。不良債権処理が最終段階を迎え、「日本の経済構造が改善しつつある」(西広市日興コーディアル証券商品本部部長)との見方が広がり、外国人投資家に牽引(けんいん)される形で内外の機関投資家が積極的に投資した。
相場が膠着(こうちゃく)した秋以降は個人投資家が積極的に売買した。とりわけ、手数料の安さを利用して1日に何十回と売買を繰り返す「デイトレーダー」が「主役」となった。1回当たりの取引単価は過去最高の90年が1516円だったのに対し、今年は910円と4割も低かったことで裏付けられている。