★トピックス★
12月20日ごろから、急にネット証券経由の個人投資家の売買が活発になってきたいるようだ。ネット証券の一部では、レスポンスが悪くなる状況が発生している。特に、受渡日ベースの年内最終売買日となった24日はクリスマス・イブにもかかわらず、今年の日別取引量ランキングで5本の指に入りそうな取引量だったとも噂されている。さらに週明け〜年末〜年始と大量の取引を裁かなくてはならなくなりそうだということで、ネット証券各社は緊急にメンテナンスを行うところも出てきた。
イートレード証券では、20日ごろからWebが重くなる現象が発生している。同社のシステムは、今月下旬にシステムを2倍に増強していると言われているが、取引量の増加に追いついていないようだ。週末は臨時メンテナンスを行った。

松井証券は、比較的システムに余裕があると言われているが、今週末ネットワーク機器の交換と増設、WEBデータ処理サーバーの増設といったメンテナンスを行っている。

また、一部のネット証券では、重くなった理由を、取引所の処理量が多くなったためだと説明している。

今回の取引量の急増は、
 ・12月中旬〜1月にはIPOが無く、資金が既存上場銘柄に戻ってきた
 ・早めに冬休みを取ったサラリーマンがネットで株取引を始めた
 ・機関投資家の売りが減り、個人投資家中心の相場になった
ことなどが、原因のようだ。

前回活況だった2004年春ごろよりも、ネット証券各社の口座数は格段に増えているので、今週以降、特に来月は、システムが重くなる証券会社が多発するかもしれない。
そのために、
 ・資金を複数の証券会社に分散する
 ・取引する証券会社以外にも株価情報を得る手段を用意する
 ・モバイル用のサイトにログインを準備する
 ・メンテナンス時は口座開設や資産チェックができなくなることもあるので平日にやっておく
などの対策を準備しておいたほうがいいだろう。

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