ネット証券Blogをご覧の皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年は、ネット証券各社の口座数が大幅に増加し、東証の取引量が89年のピークを上回ったのも、個人投資家の積極的な売買によるものだと報じられています。直近の個人の売買代金に占めるネット経由の比率は推定84%ですが、おそらく数ヶ月以内には、9割を超えてしまうと思われます。これにより、フロー(流動性・売買代金・回転数)の拡大という、ネット証券革命の第一幕は、終了となります。

次の第二幕は、ストック(資産・口座数)の拡大になります。ストックの面では依然、欧米に大きく遅れをとっています。このストック革命の鍵を握る主要なキーワードは、「証券仲介業解禁、ペイオフ、夜間取引の開始」になるでしょう。この内、前者2つは、すでに開始、または、これから確実に開始され、後者も時期はまったく不明ですが可能性が高まってきており、今年中には目処がつくと予想しています。

ところで証券業界では、「ネット証券は、いずれ大手2、3社に淘汰される」という予想がなお大勢をしめていますが、当Blogでは「個人のストックが株式あるいはネットにシフトしていく過程においては、新陳代謝はあるものの、上位4,5社がシェアの6〜8割、下位も細々と生き残るという状況は続く」という仮説を立てています。これに加え、「利用する側のネット投資家は、インパクトのある新サービスに非常に敏感で証券会社の乗り換え・分散利用をしやすいという特性を持っている」ことも忘れてはなりません。ネットであるため、気軽に口座を開きやすかったり、入出金の利便性が向上しているからです。

この仮説に基づき、当Blogでは、初めてネット証券を利用しようと考えている投資家への情報提供のみならず、すでに1つ以上のネット証券の口座を開設して利用している人向けの最新情報の発信も行いたいと考えています。そういう面でBlogというツールは、非常に利用価値がありますので、今後も、証券会社比較サイトと差別化した形態での情報発信を行ってまいります。

今年も個人投資家の資産が増えるように、
ネット証券の口座数・売買代金が増えるように、
がんばりましょう。