マネックスの経営統合前の上場やイー・トレード証券のIPOが話題になった、ネット証券セクター。2005年の値動きを予想してみた。

*証券セクターは市況に左右されやすいので、予想が大きく外れる場合はあります。というか素人の予想なのであてにしないほうがいいです。
松井証券[8628]
ネット証券の代表銘柄。去年は2500円から始まって、4月に3800円まで上昇した後は、2700円から3700円のボックス相場になった。貸借倍率が低く、上値が抑えられた感じがする。

イー・トレード証券の上場で、時価総額の差を埋めるまでの松井売りのヘッジが行われている可能性もあり、そろそろ買戻しが入るかもしれない。

また、松井証券は配当性向30%が確約されている。今期は秋〜冬は不調だったが、4月〜6月に大きな利益を稼ぎ出している。去年の3月末の配当権利は3,250円で確定したが、利益・配当は今年のほうが多くなるのは間違いないので、当然3月末の株価はそれなりに上昇するはずである。

これに、年末からの相場の展開を考えると、現在の去年の株価水準は同社の収益力の高さからすると評価不足の感じがするので、3月末までに4000円を突破し、年内は3800円〜5000円の範囲での値動きになるのではないだろうか。

マネックス・ビーンズ・ホールディングス[8698]
去年はマネックス証券として、49,100円から始まり、日興ビーンズとの経営統合で、一気に10万円を突破し、上場廃止直前に243,000円の最高値をつけた。私は、30万までいくかと予想したが、その後急落し再び戻して、197,000円で廃止となった。そして、マネックス・ビーンズ・ホールディングスとしては、80,300円まで下げたが、年末に反転し現在128,000円となっている。

個人投資家中心の取引で、株価が一方向に進みやすいのがMBHの特徴だが、これ以上の時価総額の上昇は、同業他社より収益力が低い同社の業績からすると考えずらく、よほどの材料が出るか、業界全体が上昇しないと大幅な上昇は見込めない。あるとすれば東証一部上場とTOPIX買いになるわけだが、それでも24万円が天井だと私は考えている。ただ、今年楽しみな銘柄の一つではある。

イー・トレード証券[8701]
イー・トレード証券は予想が難しい。いきなり大発会が分割権利確定日になる。おそらく分割後上昇するだろう。問題は子株還流後にどれぐらいになるかだが、30万とぐらいではないだろうか。もちろん松井証券の時価総額を気にしないといけないので、松井の4000円突破が必須条件だ。また、イー・トレード証券も東証一部上場が期待される銘柄だ。JASDAQが取引所になったので同時上場が可能になっている。もし東証一部上場ということになれば、100万円が見えてくるだろう。

エイチ・エス証券[8699]
正直なところ、あまり情報がないので予想しづらい。1000円から1500円の範囲の値動きかな。値動きはイー・トレード証券の後を追っている感じがする。

ちなみに、あてにならないと思うが、とある証券会社のスクリーニングの結果が以下のとおり。今期売り上げ成長率では、ライブドアやアイディーユーを上回っているので期待していいのかもしれない。

今期売上成長率
1位 9653 メガブレーン JS サービス業 1,346.15
2位 8699 エイチ・エス証券 HC 証券・商品先物取 462.90
3位 8922 アイディーユー 東マ 不動産業 234.65
4位 4753 ライブドア 東マ 情報・通信業 185.18

ジェット証券[8695]
グリーンシート銘柄。実は去年は、年初の65000円から410,000(4/20)まで大暴騰。マネックスを上回るパフォーマンスを見せた。今は210,000ぐらいになっている。何もなければ、40万ぐらいが天井だと思うが、JASDAQ上場の可能性がある。そうなれば、50万までは買いだろう。

2005年にIPOしそうなネット証券
2005年にIPOをする可能性があるのは、カブドットコム証券とユナイテッドワールド証券の2社だ。どちらも上場することになれば話題の人気銘柄になるだろう。カブドットコムは今年前半、ユナイテッドワールドは、後半になると思われる。カブドットコムは、東京三菱とUFJの統合でMeネット証券との合併もありえるのでよう注意。