昨日のニュースの続報。楽天証券が松井証券と組んで商品先物取引会社を設立という話だったが、商品先物取引会社は通産省の官僚が設立し、それに楽天、松井証券とついでにM&Aコンサルティングの村上世彰氏も出資するということだったらしい。
INTERNET Watchが一番詳しく報じていた。
■オンライン商品先物取引会社「ドットコモ」設立、楽天や松井証券が出資
■ニュースの要点
・ネットで商品先物取引を行なう「ドットコモディティ」1月5日、設立
・創設者は元経済産業省行政官の車田直昭氏(現ドットコモ取締役副社長)。
・ドットコモを設立した車田氏は、経済産業省で商品先物取引の手数料自由化に携わった元官僚
・ドットコモの代表取締役社長には車田氏の実父である車田知之氏が就任
(官僚を辞職して数年間は代表取締役社長に就任できない法律があるため)
出資・提携について
・株式比率は楽天が51%、松井証券が5%、車田氏の大学時代からの友人でM&Aコンサルティングの村上世彰社長も36%の株式を取得
・楽天証券の國重惇史氏、松井道夫松井証券社長、M&Aコンサルティングの村上世彰社長が取締役に就任。
・楽天証券、松井証券、オリックス証券と相互のWebサイトにお互いのURLを掲載するなどの協力をしていく
営業方針・取扱商品
・外務員の勧誘による取引契約は行なわない方針
・相場表・三本気配値・チャートなどの情報を提供し、ユーザーが主体的に判断できるようにする
・当初は取引自体もインターネットで完結できる東京工業品取引所の「ザラバ(複数約定)」方式の4市場「貴金属」「石油」「ゴム」「アルミニウム」に限定
・ユーザーIDは自由に設定可能で、例えば提携する楽天のIDを登録して利用できる予定
今後のスケジュール
・2005年3月から専用ソフトを使用したバーチャルトレードを開始
・4月には口座開設受付を開始
・5月1日の改正商品取引所法施行と同時に取引サービスを開始
各社のコメント
楽天の三木谷浩史代表取締役社長
「車田さんと村上さんが楽天を尋ねてきたのは2004年夏ごろ。先物と聞いて“怪しい”と思ったが、よくよく話を聞くと、怪しいと思われているサービスを怪しいと思われないようにするという内容だった」
松井証券の松井社長
「先物はリスクは大きいが株式取引とも通じるところがある。インターネットを通じて業界を変えて行ければ」
ということで、楽天が半数の株式を取得するので、来期の連結決算に入ります。松井証券は5%だけしか出資してないですが、提携してやることは楽天証券並みにやるようです。ところで、オリックス証券が入っているの、気にになりませんか? 岩隈問題でもめたと思ったらもう仲直りですか。野球は野球。証券は証券ということかもしれませんが・・・
あと、村上ファンドで有名なM&Aコンサルティングの村上世彰社長は、オリックスの宮内社長とライブドアの堀江社長の共通の知人で、堀江社長の著書では、村上氏が宮内オーナーに「あなたのほうが間違っている、格好悪いよ」とズバズバ言った、とか書いてありました。ついでに最近村上氏が出資する日本振興銀行の社長に木村氏が就任したというニュースもあったっけ。
まあ話を元に戻すと、これはネット証券が株をオンラインで販売したのと同じぐらい、革命的なことかもしれない。そもそも株よりも"怪しく"てリスクのある商品で、個人投資家が敬遠しがちなものだったからだ。為替証拠金だと、外貨預金として銀行という巨大なモンスターがいるが、ガソリン、ゴムをあつかっている会社で、社会的に信頼のある会社はない。競合がいないと言うことは、開拓余地がでっかいということだ。
それにしても、車田氏という人は、自分で内部から規制をぶっこわしておきながら、今度は民間に出て一儲けしようとは、たまげたものだ。
■ニュースリリース
楽天ならびに松井証券によるオンライン商品先物会社 「ドットコモディティ」への共同出資について
■関連記事
・楽天が松井証券とネット専業の商品先物取引会社を設立
・オリックス証券 ネット証券評議会に特別参加
INTERNET Watchが一番詳しく報じていた。
■オンライン商品先物取引会社「ドットコモ」設立、楽天や松井証券が出資
■ニュースの要点
・ネットで商品先物取引を行なう「ドットコモディティ」1月5日、設立
・創設者は元経済産業省行政官の車田直昭氏(現ドットコモ取締役副社長)。
・ドットコモを設立した車田氏は、経済産業省で商品先物取引の手数料自由化に携わった元官僚
・ドットコモの代表取締役社長には車田氏の実父である車田知之氏が就任
(官僚を辞職して数年間は代表取締役社長に就任できない法律があるため)
出資・提携について
・株式比率は楽天が51%、松井証券が5%、車田氏の大学時代からの友人でM&Aコンサルティングの村上世彰社長も36%の株式を取得
・楽天証券の國重惇史氏、松井道夫松井証券社長、M&Aコンサルティングの村上世彰社長が取締役に就任。
・楽天証券、松井証券、オリックス証券と相互のWebサイトにお互いのURLを掲載するなどの協力をしていく
営業方針・取扱商品
・外務員の勧誘による取引契約は行なわない方針
・相場表・三本気配値・チャートなどの情報を提供し、ユーザーが主体的に判断できるようにする
・当初は取引自体もインターネットで完結できる東京工業品取引所の「ザラバ(複数約定)」方式の4市場「貴金属」「石油」「ゴム」「アルミニウム」に限定
・ユーザーIDは自由に設定可能で、例えば提携する楽天のIDを登録して利用できる予定
今後のスケジュール
・2005年3月から専用ソフトを使用したバーチャルトレードを開始
・4月には口座開設受付を開始
・5月1日の改正商品取引所法施行と同時に取引サービスを開始
各社のコメント
楽天の三木谷浩史代表取締役社長
「車田さんと村上さんが楽天を尋ねてきたのは2004年夏ごろ。先物と聞いて“怪しい”と思ったが、よくよく話を聞くと、怪しいと思われているサービスを怪しいと思われないようにするという内容だった」
松井証券の松井社長
「先物はリスクは大きいが株式取引とも通じるところがある。インターネットを通じて業界を変えて行ければ」
ということで、楽天が半数の株式を取得するので、来期の連結決算に入ります。松井証券は5%だけしか出資してないですが、提携してやることは楽天証券並みにやるようです。ところで、オリックス証券が入っているの、気にになりませんか? 岩隈問題でもめたと思ったらもう仲直りですか。野球は野球。証券は証券ということかもしれませんが・・・
あと、村上ファンドで有名なM&Aコンサルティングの村上世彰社長は、オリックスの宮内社長とライブドアの堀江社長の共通の知人で、堀江社長の著書では、村上氏が宮内オーナーに「あなたのほうが間違っている、格好悪いよ」とズバズバ言った、とか書いてありました。ついでに最近村上氏が出資する日本振興銀行の社長に木村氏が就任したというニュースもあったっけ。
まあ話を元に戻すと、これはネット証券が株をオンラインで販売したのと同じぐらい、革命的なことかもしれない。そもそも株よりも"怪しく"てリスクのある商品で、個人投資家が敬遠しがちなものだったからだ。為替証拠金だと、外貨預金として銀行という巨大なモンスターがいるが、ガソリン、ゴムをあつかっている会社で、社会的に信頼のある会社はない。競合がいないと言うことは、開拓余地がでっかいということだ。
それにしても、車田氏という人は、自分で内部から規制をぶっこわしておきながら、今度は民間に出て一儲けしようとは、たまげたものだ。
■ニュースリリース
楽天ならびに松井証券によるオンライン商品先物会社 「ドットコモディティ」への共同出資について
■関連記事
・楽天が松井証券とネット専業の商品先物取引会社を設立
・オリックス証券 ネット証券評議会に特別参加