ライブドア証券堀江取締役(ライブドア社長)が、、社長日記で「ライブドア証券でも相場が悪くなると(市場全体の株価が下げ基調だと)、対面営業部門の収益が悪くなります。」とコメント、また株式の分割をして投資単位を下げたことについては、「初めての事ですから、色々揶揄もされていますが、周りの環境を読み、時代の最先端を走ると必ず揶揄されるものなんですよね。」とコメントしてた。
★トピックス★
せっかくですから、色々誤解を解いておきましょう。
今、傘下に証券会社を持っていますから、敢えて言いますが、正直言って古い証券マンの感覚は全部とはいいませんが、ある部分は時代遅れになってしまっているところがあります。特に個人投資家の比率の話です。土地バブルの時代と違って今の個人投資家の多くはネット経由の取引になっています。資産を多く持たずともネット経由の信用取引で売買代金を膨らませており、個人のいわゆる資産家よりも比率は大きいと思われます。個人投資家=不安定株主というのは、ネット取引以前の話だと思います。ライブドア証券でも相場が悪くなると(市場全体の株価が下げ基調だと)、対面営業部門の収益が悪くなります。対面の個人投資家と違ってネット経由の個人投資家は、営業マンに薦められた銘柄というよりは自分で選んだ銘柄を自分のリスクで信用取引していたりしますので、そんなに大きな影響は受けません。さらに取引金額も小額で、その分人数が多く、頻繁に売買を繰り返すので、流動性は高いといえます。下がれば買う、上がれば売るですが、値幅取りのデイトレーダーのおかげで流動性が高められているともいえるでしょう。当社株の場合は、単位あたりの株価が小額な為、小額しか投資しない投資家からみても十分長期投資ができる銘柄であると考えます。そして少しずつですが、長期安定株主が増え、しかも数が多いのでより安定してくると考えられます。しかしながら、機関投資家はリスクを取れないサラリーマン・ファンドマネジャーも多く、むしろ感覚的には比較的短期売買になってしまっている感じがします。もちろん、当社のような成長企業でなく、成熟した大企業は別でしょうが(株価が安定して配当もきちんと出るから)。成長企業の場合よくも悪くも株価の変動率は高く、いつも右肩上がりとは行かないでしょう。その分ある程度株価が上がれば、変動率分のリスクヘッジの為に売らざるを得ないでしょうし、長期安定という風にはなかなかいかないでしょう。
そういう意味でも今後有力な長期投資家になりえるのは個人投資家と言えるとおもいます。自分の判断だけで投資スタンスを決められますし、投資単価が低ければ、リスク許容度は機関投資家と同じでしょう(乱暴かもしれませんが、個人の数百円と会社の数万円が同じようなものです。会社の経費と思えば、数万円を割りと乱暴に使う人がいますが、個人で数万円はよく考えて使いますよね)。当社が投資単価を下げたのはまさにこのためです。
今までこういう会社が無かったのは、商法上難しかったのと、手数料が高かったからです。しかし、商法が改正され事実上無制限に分割が可能となり、ブロードバンドが広まってネット証券のユーザが増え、手数料が下がったので、可能となりました。初めての事ですから、色々揶揄もされていますが、周りの環境を読み、時代の最先端を走ると必ず揶揄されるものなんですよね。


コメントの主題としては、ライブドア株の投資主体(個人・法人)と安定株主化についてなんですが、その中でライブドア証券の営業状況について触れたということです。

相場が悪くなったときの業績の悪化が、ネットより対面営業のほうが悪くなるのは当然。私としては、体面なんて捨てたほうがいいと思うのですが、あえてそうしないからにはライブドアとしては利用価値があると判断してるのでしょう。

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