今年はじめ、ジョージ・ソロス氏のファンド「クウォンタム・ファンド」が、CSK傘下のコスモ証券を買収すると一部証券紙で報道があったようだ。
コスモ証券といえば、もとは、りそなグループだったが、りそなの実質国有化で昨年3月にCSKへ売却されている。当時は、SBIがワールド日栄証券、楽天がDLJ、ライブドアが日本グローバル証券とIT企業の証券会社買収が続いてのことだったので、日経新聞のトップ記事でスクープされていました。(経済オンチ、日経を読むさんの記事より)
しかし、現在までのところコスモ証券に関してCSKグループになったことによる相乗効果やシステムの一新という話題は出てきていません。また数パーセントの株式を残しているりそな銀行は、松井証券や野村證券との、証券仲介業の分野での提携を進めていて、コスモ証券と疎遠になっているような気がする。
ソロス氏のファンドによる買収観測は、このようなコスモ証券のCSKとのシナジーが出ていない状況から、CSKが売却するのではないかという推測ででたのかもしれない。
ちなみに、コスモ証券が12月14日に、(株)リサ・パートナーズ (マザーズ:8924)の投資判断を新規に「B+:やや強気」にし、「ソロス・リアルエステート・インベスターズとの提携による不動産ファンドは、ノンリコースロースを組み合わせることで、将来的には運用資産残高が1000億円を超える可能性がある」というレポートを出しているのだが、これが、ソロスがコスモ証券を買収に間違えられた可能性もある。
12月から証券仲介業が始まり、証券会社は集客力のある銀行かポータルサイト、あるいは小売業などと手を組まなければ生き残れないとも言われている。ソフトバンク、楽天、ライブドアのようなIT企業とは違いCSKは企業向けSEサービスに特化していたためネット上のリテールのチャネルは持っていないし、かといって独立系であるため、特定の銀行と仲がいいわけでもない。当時は買収の目的として、「グループのサービスとコスモ証券の経営資源を連携させることで、時代を先取りした証券会社作りを行うとともに、グループの事業拡大、経営基盤の確立に繋げる」とCSKは言っていたがまだ全然先取りした証券会社作りはしていないので売却の可能性は0ではなさそうだ。
気になるのは、CSKが昨年ソフトバンク系のベンチャーキャピタルにより、優良子会社ベルシステム24を売却しなければならなくなったことだが、同じようなことになるのかどうか。
しかし、現在までのところコスモ証券に関してCSKグループになったことによる相乗効果やシステムの一新という話題は出てきていません。また数パーセントの株式を残しているりそな銀行は、松井証券や野村證券との、証券仲介業の分野での提携を進めていて、コスモ証券と疎遠になっているような気がする。
ソロス氏のファンドによる買収観測は、このようなコスモ証券のCSKとのシナジーが出ていない状況から、CSKが売却するのではないかという推測ででたのかもしれない。
ちなみに、コスモ証券が12月14日に、(株)リサ・パートナーズ (マザーズ:8924)の投資判断を新規に「B+:やや強気」にし、「ソロス・リアルエステート・インベスターズとの提携による不動産ファンドは、ノンリコースロースを組み合わせることで、将来的には運用資産残高が1000億円を超える可能性がある」というレポートを出しているのだが、これが、ソロスがコスモ証券を買収に間違えられた可能性もある。
12月から証券仲介業が始まり、証券会社は集客力のある銀行かポータルサイト、あるいは小売業などと手を組まなければ生き残れないとも言われている。ソフトバンク、楽天、ライブドアのようなIT企業とは違いCSKは企業向けSEサービスに特化していたためネット上のリテールのチャネルは持っていないし、かといって独立系であるため、特定の銀行と仲がいいわけでもない。当時は買収の目的として、「グループのサービスとコスモ証券の経営資源を連携させることで、時代を先取りした証券会社作りを行うとともに、グループの事業拡大、経営基盤の確立に繋げる」とCSKは言っていたがまだ全然先取りした証券会社作りはしていないので売却の可能性は0ではなさそうだ。
気になるのは、CSKが昨年ソフトバンク系のベンチャーキャピタルにより、優良子会社ベルシステム24を売却しなければならなくなったことだが、同じようなことになるのかどうか。