新年の雄叫び松井証券が元旦に出した、「愚公移山」と「松井のまえに道なし、松井のうしろに道あり」の松井道夫社長の新年のメッセージが、「松井道夫 新年の雄叫び」にいきなり変わっていた・・・新年の挨拶を2度も出すなんて、松井道夫氏本人の思いつきに違いないと思うが、今年にかける思いは相当強いようだ。
松井社長は、メッセージの中で、
「今年は個人投資家が株式市場の主役になる年・・・、ネット取引の創始者・松井証券が率先してやらねばならないことは山ほどあると自覚・・・、ネット証券評議会とは、同志として新しい仕組み創りをしていくことは、個人投資家に対する業者としての責務である」と証券会社、業界のリーダーとして個人投資家のために行動していく意欲を示している。

また、今年はまず第一弾として中国株を開始するとのことで、これは
・リアルタイム取引
・手数料も圧倒的に安く
・為替の取扱いについても新機軸を打ち出す
という特色があるそうだ。

そして、発行市場(プライマリー・マーケット)にもイノベーションにも言及し、主幹事業務はやらないつもりだが、新規上場(IPO)、公募増資・売出し(PO)の引受販売の分野において新しい競争の仕組みを考えているとのこと。

最後に「様々な妨害・圧力がかかるのは承知しておりますが、是非皆様、松井のこの試みにご支援いただくよう切にお願い申し上げます。」と、発行市場の分野でも業界の抵抗勢力に屈せず戦う姿勢を示している。

確かに今年の証券業界のテーマは、ある意味、証券仲介業・ペイオフだが、ネット投資家に近いところだと、中国株と発行市場(IPOとか)の改革も重要だ。他の証券会社も主幹事業務に挑戦するなど動きがあるし。

ともかく、松井社長の力強いメッセージを直接読んで理解したほうが早いし、よくわかるので、読んでみることをお勧めしたい。

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