楽天証券20日前場、楽天証券で再びシステム障害を発生した。20日は9:11〜58までの間マーケットスピードとWebの両方で取引画面に入れない状態になったようだ。また、先物・オプション取引は11:23まで取引が中断していた。2ちゃんねるやYahoo掲示板では、個人投資家からの非難の書き込みが多数あり、市況ニュースでは、楽天証券の障害が相場に影響が出ているような内容の記事もあった。
★トピックス★
本日(1/20)のシステム障害のご報告 (1.20 19:06)

■障害の原因

今回のシステム障害の原因は、基幹データベースサーバで利用しているOracleに不具合が発生したものと判明しております。
具体的には、Oracle上の共有プール(メモリ)の所定の設定値以上にWEBやマーケットスピードのアプリケーションサーバから大量の処理要求接続が行なわれたため、それ以上の処理接続を受け入れることができずハングアップしたものです。結果として、基幹データベースへのアクセスが不可能となり、システムへの新規ログインならびに登録・更新/参照処理が不可能となってしまいました。

■障害への対処策

本日の復旧処理といたしましては、共有プール(メモリ)のリソースを拡大することで対処いたしました。そのため、本日9時30分頃からデータベースサーバの緊急停止を実施し、Oracleの共有プール設定値(SHARED_POOL_SIZE)を障害発生前の2倍に変更することで発生要因解消を行いました。


楽天証券のお知らせでは、今回の障害はDBサーバのOracleの不具合が発生したと言っているが、詳しく見るとあきらかな設定ミスだったことがわかる。オンライン証券をはじめて数年経つ証券会社にしては情けない障害だ。
しかも、「Oracleの共有プール設定値(SHARED_POOL_SIZE)を障害発生前の2倍に変更」というのもとりあえず2倍にした感じで、設定値に妥当性はあるのかどうか検証してなさそうで、今後は大丈夫なのか不安でしょうがない。さすがに、口座数20万を超えた証券会社の短期間での連続トラブルは、社会的責任が問われてもおかしくないのではないだろうか。

ちなみに、楽天証券は、19日夜にシステム増強計画を発表している。
システム増強計画のお知らせ (1.19 21:19)

弊社システムを利用されているお客様の急激な増加にともない、システム全体で処理できるキャパシティを増やす対応となります。マーケットスピードおよびWebシステムのアプリケーションサーバを中心にサーバを増設することで、各サーバ1台あたりの負荷を低減し、パフォーマンスの向上を図ります。

2005年1月29日(土)〜30(日)実施予定

マーケットスピードアプリケーションサーバ増強 ×10台
マーケットスピードリアルタイムサーバ増強 ×4台
Webシステムアプリケーションサーバ増強 ×10台
Webシステムリアルタイムサーバ増強 ×4台

2005年2月6日(日)実施予定

発注システムサーバ増強 ×4台

今のままこのシステム増強を実施して、その後また障害発生となったら・・・・
一部掲示板の書き込みによると金融庁としても問題視しているとの情報もある。
楽天証券と三木谷社長には、こうなったらコストがいくらかかろうが、万全の体制を至急整えることを一投資家として要望したい。

■楽天証券システム障害関連記事
楽天証券 基幹系DBサーバ1.7倍にしたが、取引時間中に重くなる状況が続く
楽天証券のシステム障害は人災 被害はネット証券史上最大
ネット証券Blog:楽天証券のシステムが重くて文句がでているようだ
22日後場、複数の証券会社で同時多発障害が断続的に発生したらしい
年末年始は、2004年4月並の活況か!一部ネット証券が臨時のシステム増強