21日、都内でライブドア証券の新春経済フォーラムが開催されたので行ってきた。目玉はやはりライブドア証券の取締役でもある堀江社長の講演。堀江社長は、ライブドア証券の営業状況については「注文件数では大手ネット証券4社か5社のちょっと下ぐらいまでになった」と話した。ライブドア証券は私の当初の予想以上に好調のようだ。
★トピックス★
★トピックス★
新春フォーラムの会場は席の9割以上は埋っていて、年齢層は50代、60代が圧倒的に多かった。全部で300人ぐらい。対面の客も多く来てたのかもしれない。なのでライブドアのポータルサイト利用層(20代、30代)とは全然違う雰囲気だった。ライブドア証券の社長が買収後も年配の方が続けているのも頷ける。
それにしても、驚いたのは粗品が豪華なこと。まず、ブルボンのクッキー。ネット証券の無料セミナー・勉強会でこんな豪華なのをもらえたことはなかった。そしてライブドア証券のメモ用紙とボールペン。さらにアンケートを書くと、マネーライフ教科書というムック本が貰えた。
では、今回のフォーラムの内容を堀江社長の発言のところを抜粋して箇条書きにするので、見たい人はどうぞ。
■ライブドア証券巻島社長あいさつ
「説明するまでもなく、堀江さんは小泉さんに次ぐ有名人です」
■第一部「2005年・成功企業の見分け方」(ライブドア堀江社長)
ライブドア証券の状況
・対面は好調、コールセンターとネットも伸びている。
・注文件数では大手ネット証券4社か5社のちょっと下ぐらいまでになった
株式の流動性について
・これからは主役は個人
・株式の流動性が重要
・ITの世界から証券に参入すると、証券会社の変なところがわかる
・20人ぐらいしか株主が来ない株主総会に、警官を配備したり、周到なマニュアルを用意したり多大なコストをかけている。
・売れたいときに売れなかったり、買いたいときに買えないような銘柄がいまだにある
・100分割で売買高が増え、日経新聞のライブドアのところは2段で書いて目立っている。
・カンボジアでは、自国の通貨ではなく米ドルが使われている。自国の信用が低いと流動性も低くなる。
・日本の八百屋で、カンボジアの通貨を使うのは無理だが、ライブドア株だったらひょっとしたら使えるかもしれないぐらいにはなったと思う。
起業のこつ
・好きなことで成功するのは100人のうち2人ぐらい。儲かるビジネスでないと駄目。
・元手が少なくてすむビジネス、粗利が大きいビジネスがいい
・今だったら癒し系。
・例えば、マッサージを習得して、まずは一人で親族・知り合いに来てもらって、人を雇えば会社が作れる。世界一とはいかないけど。
有望な業界
・インターネットの企業は、キャッシュをM&Aに使ってきている。
・今から成長するのはバイオ企業ではないか
・今のバイオ企業はIT企業がITバブル後に安くなったのと似ている。
・ただし、IT企業と違い、もっと長期での成長を期待する必要がある。
・バイオの分野でも、「ポスト・ゲノム」と「再生医療(万能細胞など)」が有望
(→この後、バイオビジネスに関するマニアックな話・・・堀江社長「話がそれてすみません」)
最後に
・今の株式市場もまだフェアじゃないところがある
・しかし、フェアじゃないところは狙いどころ
・投資家は、フェアじゃないところを突いていくべきだ(旧態依然で財務状況の悪い会社を売るなど)
・ライブドアよりもポテンシャルの大きい会社はある
・ライブドアとしてもそういう会社はM&Aの対象。M&Aと個人の投資も考え方は同じ。
■第三部「2005年経済大予測」(パネルディスカッション)
NTT光化投資計画について
・NTTは迷走すると思う。
・NTTとしては今の電話線の基盤を維持しつつデータ通信を行う方針
・電話は、複雑で信頼度99.9999%を目指すことにコストをかけている。伝送の失敗を前提にしていないので再送なし。
・インターネットは、シンプル。伝送ミスがありえることを前提にして、失敗したら再送することにしている。低コスト。
・ただし、音声に限ってみれば、携帯電話の第二世代で十分。減価償却も済んでいるので利用価値あり。
・携帯第二世代の音声とWiFI・WiMAXのハイブリッド展開が有望
・ネットワークインフラの展開では競争が激しくなるので儲けられないが、その上のビジネスが儲かる
・ヤフーはそれを狙ってネット銀行を作る。ヤフーは有望企業だと思います。
・WiMAXは4月か5月に規制緩和の予定でしたが、少し遅れそうです。
・NTTグループといえば、NTTDATAが問題で、現在の金融のネットワークの仕組みを作っているが、ヤフーのネット銀行や、もしかしてライブドア銀行ができたりすると、金融ネットワークの仕組みもインターネット技術で置き換わる可能性がある。
京都議定書発効など環境問題について
・ポイントは中国。エネルギー効率が悪い。
・昔の日本のようなことを繰り返さないようにしなければならない。
ライブドア証券の人「環境関連の有望銘柄も調査していますので、営業員かネットで見てください。」
家電メーカー
・日本のメーカーは技術が高いが、戦略がない
・サムソンに勝てないのは、社内のマネジメント、教育に問題があるから
・韓国の大学・大学院は飛び級もあるし、トップが若い。
・日本では、いちばんまともそうなソニーの出井さんでも年齢を考えると・・・
・トップが急に若返った会社は有望です。ローソンやユニクロ。
■ライブドア証券関連記事
・1月22日にライブドア証券が新春経済フォーラムを開催。堀江社長も出演。
・堀江社長「マネックスさんと提携するまでもなく」 ライブドア証券 6月にもオークション方式で夜間取引を開始・インタートレード ライブドア証券のシステム構築を受注
・堀江社長「ライブドア証券11月にスピードアップ、2月リニューアル、来春PTS」
・堀江社長「証券よりブログのほうがシステム構築難しい」
・ライブドア証券 堀江取締役が一夜漬けで証券外務員一種に合格
それにしても、驚いたのは粗品が豪華なこと。まず、ブルボンのクッキー。ネット証券の無料セミナー・勉強会でこんな豪華なのをもらえたことはなかった。そしてライブドア証券のメモ用紙とボールペン。さらにアンケートを書くと、マネーライフ教科書というムック本が貰えた。
では、今回のフォーラムの内容を堀江社長の発言のところを抜粋して箇条書きにするので、見たい人はどうぞ。
■ライブドア証券巻島社長あいさつ
「説明するまでもなく、堀江さんは小泉さんに次ぐ有名人です」
■第一部「2005年・成功企業の見分け方」(ライブドア堀江社長)
ライブドア証券の状況
・対面は好調、コールセンターとネットも伸びている。
・注文件数では大手ネット証券4社か5社のちょっと下ぐらいまでになった
株式の流動性について
・これからは主役は個人
・株式の流動性が重要
・ITの世界から証券に参入すると、証券会社の変なところがわかる
・20人ぐらいしか株主が来ない株主総会に、警官を配備したり、周到なマニュアルを用意したり多大なコストをかけている。
・売れたいときに売れなかったり、買いたいときに買えないような銘柄がいまだにある
・100分割で売買高が増え、日経新聞のライブドアのところは2段で書いて目立っている。
・カンボジアでは、自国の通貨ではなく米ドルが使われている。自国の信用が低いと流動性も低くなる。
・日本の八百屋で、カンボジアの通貨を使うのは無理だが、ライブドア株だったらひょっとしたら使えるかもしれないぐらいにはなったと思う。
起業のこつ
・好きなことで成功するのは100人のうち2人ぐらい。儲かるビジネスでないと駄目。
・元手が少なくてすむビジネス、粗利が大きいビジネスがいい
・今だったら癒し系。
・例えば、マッサージを習得して、まずは一人で親族・知り合いに来てもらって、人を雇えば会社が作れる。世界一とはいかないけど。
有望な業界
・インターネットの企業は、キャッシュをM&Aに使ってきている。
・今から成長するのはバイオ企業ではないか
・今のバイオ企業はIT企業がITバブル後に安くなったのと似ている。
・ただし、IT企業と違い、もっと長期での成長を期待する必要がある。
・バイオの分野でも、「ポスト・ゲノム」と「再生医療(万能細胞など)」が有望
(→この後、バイオビジネスに関するマニアックな話・・・堀江社長「話がそれてすみません」)
最後に
・今の株式市場もまだフェアじゃないところがある
・しかし、フェアじゃないところは狙いどころ
・投資家は、フェアじゃないところを突いていくべきだ(旧態依然で財務状況の悪い会社を売るなど)
・ライブドアよりもポテンシャルの大きい会社はある
・ライブドアとしてもそういう会社はM&Aの対象。M&Aと個人の投資も考え方は同じ。
■第三部「2005年経済大予測」(パネルディスカッション)
NTT光化投資計画について
・NTTは迷走すると思う。
・NTTとしては今の電話線の基盤を維持しつつデータ通信を行う方針
・電話は、複雑で信頼度99.9999%を目指すことにコストをかけている。伝送の失敗を前提にしていないので再送なし。
・インターネットは、シンプル。伝送ミスがありえることを前提にして、失敗したら再送することにしている。低コスト。
・ただし、音声に限ってみれば、携帯電話の第二世代で十分。減価償却も済んでいるので利用価値あり。
・携帯第二世代の音声とWiFI・WiMAXのハイブリッド展開が有望
・ネットワークインフラの展開では競争が激しくなるので儲けられないが、その上のビジネスが儲かる
・ヤフーはそれを狙ってネット銀行を作る。ヤフーは有望企業だと思います。
・WiMAXは4月か5月に規制緩和の予定でしたが、少し遅れそうです。
・NTTグループといえば、NTTDATAが問題で、現在の金融のネットワークの仕組みを作っているが、ヤフーのネット銀行や、もしかしてライブドア銀行ができたりすると、金融ネットワークの仕組みもインターネット技術で置き換わる可能性がある。
京都議定書発効など環境問題について
・ポイントは中国。エネルギー効率が悪い。
・昔の日本のようなことを繰り返さないようにしなければならない。
ライブドア証券の人「環境関連の有望銘柄も調査していますので、営業員かネットで見てください。」
家電メーカー
・日本のメーカーは技術が高いが、戦略がない
・サムソンに勝てないのは、社内のマネジメント、教育に問題があるから
・韓国の大学・大学院は飛び級もあるし、トップが若い。
・日本では、いちばんまともそうなソニーの出井さんでも年齢を考えると・・・
・トップが急に若返った会社は有望です。ローソンやユニクロ。
■ライブドア証券関連記事
・1月22日にライブドア証券が新春経済フォーラムを開催。堀江社長も出演。
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・堀江社長「証券よりブログのほうがシステム構築難しい」
・ライブドア証券 堀江取締役が一夜漬けで証券外務員一種に合格