松井証券は昨年12月10日にUBS証券との提携を発表している。
「松井証券とUBS証券による資金調達と販売に関する新スキームの導入について」

これによると、通常の公募売出しだと需給が悪くなって株価が急落するのに対して、転換社債にしてUBSが一旦買い取って、ちびちび株に転換して松井証券で売れば影響が少なくなることを上場会社にアピールするビジネスモデルを考えているようだ。それで発行市場でのシェアを拡大するつもりなのだろう。ちなみに転換して販売される株は、購入日の終値から数％ディスカウントされた価格になるそうだ。

これが実現すると、平日の市場が閉まった後の夜間に販売するもので、昼間株が買えなくて困っているサラリーマンにとっても朗報になりそうだ。また偶然取引終了後にサプライズを発表した株がディスカウントして売りに出されていたら、販売量しだいでは、マネックスナイターみたいに次の日になる前に買えちゃうかもしれない。

松井証券としては夜間に株を買うチャネルを作り、既成事実化することで、夜間取引導入を促進する狙いもありそうだ。