マネックス証券マネックス証券は毎週金曜日時点での口座数や売買代金を公表しているが、昨年11月から最終週に信用取引口座数が減少する状態が続いている。
★トピックス★
<マネックス証券の最近の信用取引口座数推移>

日付---------純増数---信用取引口座数
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2005/01/28   -82   10,042
2005/01/21   +92   10,124
2005/01/14   +45   10,032
2005/01/07   +41    9,987
2004/12/30   -89    9,946
2004/12/24   +51   10,035
2004/12/17   +68    9,984
2004/12/10   +64    9,916
2004/12/03   -18    9,852
2004/11/26   -56    9,870
2004/11/19   +80    9,926
2004/11/12   +49    9,846
2004/11/05   +77   9,797
2004/10/29   +148   9,720
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マネックス証券 - 顧客口座数等の推移より

推移を見ると、11月末、10月初、12月末と1月末は信用取引口座数が減少している。月次ベースではまだ増加を続けているとはいうものの、大手ネット証券が発表する口座数のデータで減少を表すものは今回が初めてだ。

マネックス証券の信用取引は2002年12月から始まって、2年経つことになるが、取引をしなくなって口座が自動的に閉鎖される客が増えてきている可能性がある。しかし一番大きな原因は、11月1日から信用買方金利が1.9%から2.6%に値上げになったことだろう。さらにストップロス注文もサービスが終了している。またマネックス証券は日興ビーンズとの経営統合ではビーンズのシステムに統合されるため、あえて口座開設審査を厳しくして口座数を抑止しているのかもしれない。

開業当初は信用取引を否定していた松本大社長が、方針転換のために顧客の要望が強かったというアンケートを持ち出してまで導入したマネックスの信用取引だったが、結局今は顧客が離れてしまっている。おそらくマネックスよりもビーンズのシステム改善や宣伝に力を入れてきた結果だろう。合併はメリットだけでなく、一時的な広告宣伝の効率低下というデメリットがあるということだ。