ネット証券口座数グラフ今月も遅れてしまったが、1月分の口座数などのネット証券のデータ集(Excel)が完成した。これを見ると、「楽天証券の信用取引口座数急増」、「各社の信用残高が過去最高」、「売買代金の伸びに比べて注文件数の伸びが大きかった」など1月の各社の業績の動向がわかる。
ネット証券Blog集計 ネット証券データ集(20050220版)

ここからダウンロードできます。(Excelファイル)

[内容(シート別)]
・口座数
・口座増加数
・信用口座数
・預り資産
・信用残高
・注文件数
・1日平均注文件数
・1日平均注文件数(現物)
・1日平均注文件数(信用)
・約定件数
・1日平均約定件数
・1日平均約定件数(現物)
・1日平均約定件数(信用)
・売買代金
・1日平均売買代金
・1約定当り売買代金
・1約定当り売買代金(現物)
・1約定当り売買代金(信用)
・売買回転率
・個人株式資産シェア
・市場内売買代金シェア
・個人売買代金シェア
・統計データ

★一部データは未完成または情報がないために空欄です

各社の1月の状況

イートレード証券
4ヶ月連続で口座増加数が2万口座増で頭打ち。口座開設申し込み処理能力が限界に来ているのだろうか。1日平均の売買代金は2005年4月の水準に達している。

マネックス証券
口座増加数は約4500。すでにビーンズに主役の座を明け渡している。1月も預り資産は過去最高になるが、売買代金は他の証券会社に比べ戻りが鈍い。

松井証券
口座増加数は再び1万を割る。しかし、マネックスとの差が5万まで詰まってきた。売買代金とか約定件数で、他社に比べて2005年4月の最高値への戻りが小さい。

楽天証券
信用取引口座が電話面接廃止の影響で急増。一般信用も開始したので信用残高も急増。1月の2度のトラブルの原因となった。2日間の取引不能になるトラブル分で個人投資家内シェアを0.58%失ったが、顧客の流出よりも流入のほうが多いはずなので、来月取り返せない数字ではないだろう。

カブドットコム証券
信用取引口座数で、楽天証券に迫られている。預り資産、注文件数、約定件数、売買代金は過去最高で絶好調のようだ。そのわりにシステムトラブルは1月上旬の15分間程度の1度だけで済んでいる。今後は東証への上場効果で口座数が増えるかもしれない。

日興ビーンズ証券
口座増加数が3000を切ったのが気になるが、注文件数、約定件数、売買代金が過去最高。マネックス・ビーンズ・ホールディングスの稼ぎ頭になっている。ここ数ヶ月間の機能改善がかなり功を奏してきているようだ。

オリックス証券
期待された手数料値下げ効果。しかし、今のところ効果は出ていないようだ。宣伝不足かも。ライブドア証券に売買代金や約定件数で抜かれた可能性が高い。

エイチ・エス証券
引き続き預り資産の伸びが大きい。口座増加数でオリックス証券とつばぜり合い。

ライブドア証券
やはり今月も公表されない。公表されると思って、このエントリーを先延ばしにしていたのに。
しかし、トップページで、日々の売買代金、注文件数、約定件数の公表を開始。堀江社長の「注文件数で、ネット証券大手4、5社のちょっと下ぐらいになった」は本当のようだ。

(今月は少しコメントが手抜きでした。)