松井道夫社長松井証券の松井道夫社長は日経Bizのインタビューで、『かつて長嶋茂雄氏は「巨人軍は永遠に不滅です」と言いました。それは強烈な「個」を持つ長嶋氏だからこそ言えたセリフです。実際は「組織」も変わるし、それを構成する「個」も変わる。』と長島時代からの巨人軍の伝統の終焉とかさねて、会社も含めて組織は永遠ではないことを強調した。
http://bizcareer.nikkei.co.jp/fcs/int_s_16.asp
競争のない過保護の商売に対して「いつか絶対バチが当たるぞ!」と思っていました。すると、突如バブル経済が崩壊、証券業界は一転して大不況に陥りました。はじめは「ザマーミロ! 世の中そう甘くないんだ!」と思っていましたが、他人事ではありません(笑)。他社と一緒に奈落の底に落ちたまま浮上できなければまるでピエロじゃないか? その思いが、経営者としての意識を呼び起こしたのです。

「ザマーミロ!」・・・あいかわらず、松井氏らしいストレートな発言。
質問: 最後に一言お願いします。

松井:  20世紀は「組織」の時代でしたが、21世紀は「個」の時代です。かつて長嶋茂雄氏は「巨人軍は永遠に不滅です」と言いました。それは強烈な「個」を持つ長嶋氏だからこそ言えたセリフです。実際は「組織」も変わるし、それを構成する「個」も変わる。それでいいじゃないですか。これからの時代は、会社の社長が変わったら、まったく別の会社になったと思えばいいんです。組織は永遠ではありません。生き残るのは強い「個」だけです。

長嶋氏の時代の巨人軍が「組織」のチームだったとは思えないが、長嶋氏から続く巨人軍の伝統のような雰囲気はあったと思う。後世の選手が長嶋氏を模範にしてきたからだ。しかし、最近のプロ野球の騒動でその伝統は確実に薄れてきている。かといって、第二の長嶋茂雄があらわれたとしても第二の伝統は作られないだろう。松井道夫氏の言うとおり「個」がその時代その時代に関連性なく活躍するようになりそうだ。それは会社組織でも同じ。本来、会社の永続性のあるものだと考えられてきたが、それが否定されつつあるということだ。

ところで、どうでもいいことだが、巨人軍と松井道夫氏のキーワードを同じ記事の中に入れると、元巨人の松井秀喜をサーチエンジンで検索したときにヒットしてしまいそうだ。

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