堀江効果18日のWBS(テレビ東京)で、ライブドアのニッポン放送の買収騒動に関連して、2月の口座開設数が過去最高になったカブドットコム証券の臼田氏のインタビュー映像が放送されていた。テロップには、「"堀江効果"ここまで・・・」と書いているが、IPO効果ではなくて、本当に"堀江効果"なのだろうか?

堀江効果

カブドットコム証券の2月の口座開設数が過去最高になったのは、大半は同社のIPO効果によるものだろう。しかし、計測不能な"堀江効果"がネット証券にいい影響を与えているのは確かで、カブドットコム証券の斉藤正勝社長が日経新聞のインタビューに対して、以下のように答え、効果を認めている。
フジテレビジョンとライブドアのニッポン放送株を巡る争いなど、株式市場に関連したニュースが多いことに対しては「世間で株の話が増えれば当社の営業機会は増える。株式市場が注目されるのは良いことではないか」との見方を示した。
そういえば、少し前までだと、経済の大きなニュースが会った時は兜町、日本橋、大手町や東京駅前の新光証券の株価ボード前などで証券マンや投資家にインタビューをする光景がテレビで流れたが、最近になってネット証券のオフィスや、個人投資家の家の中や証券会社のトレーディングスペースなどでのインタビューが増えてきているような気がする。たまたま堀江社長のライブドアがIT企業で個人投資家に人気だからということもあるが、"堀江効果"に限らず経済の問題がビジネスだけでなく一般の家庭の中で話題にされれば、個人投資家を相手にするネット証券業界に確実に影響がありそうだ。

臼田琢美の「かぶろぐ(kabu.log)」

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