楽天証券楽天証券が、5月2日からいちにち定額コースの「1日約定代金100万円までの手数料」を値下げすると発表した。新たに50万円までなら525円、100万円までなら945円の手数料体系が追加される。また、これまでの1日20万円まで無料サービスは、口座開設後3ヶ月限定になるそうだ。

楽天証券お知らせ>国内株式「新手数料」導入のお知らせ

今回の楽天証券の手数料値下げは、1日の約定代金100万円未満が対象になっているので初心者の囲い込みを狙ったものだと思われる。これを発端にネット証券会社間で手数料値下げ競争が発生する可能性もあるが、特にイー・トレード証券が対抗してくるのかが注目される。

大手以下のネット証券は、手数料値下げ競争についていけなくなる可能性もあるが、サービスの品質の高い大手ネット証券レベルだと既に手数料は妥当な水準と感じているユーザもいそうだ。手数料の値下げ競争は局地的なものにとどまるのではないだろうか。

ちなみに、掲示板等で既に指摘されていることだが、日経新聞の楽天の手数料値下げのニュースで、「イー・トレード証券の50万円までなら700円(信用取引は550円)が業界の最低水準」と書いてあるが、1日定額の手数料ではないので、この記述は間違っている。
NIKKEI NET:楽天証券、定額制の株売買手数料を引き下げ

一部の楽天ユーザーの間では、また手数料を下げて、システム増強が追いつかなくなるのではないかという不安も広まっている。手数料値下げの前に、できるだけ余裕を持ったシステム増強を確実に実行することが望まれる。

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