ゲット証券ゲット証券のインターネット取引サービス「ゲットレード」が3月31日をもって停止された。ゲット証券によると今後は対面営業に特化した証券会社に業態変換するそうだ。

ゲット証券は、千野敦司氏が中心となり、スルガコーポレーション、オメガ・プロジェクトなどの出資を受けて1999年に設立された証券会社だが、当初は対面営業を中心とした業態にするつもりだったようだが、2000年8月からはほぼインターネット専業証券になっていた。取扱商品は現物株だけだったが、手数料は常に業界最安値水準で、それだけが特徴の証券会社だった。しかし、取扱商品が限定され、機能的にも他のネット証券に見劣りしてきたため、ネット証券業界が活況の時期でも業績は上向かなかったと思われる。

また、従業員数はわずかに30名(現在24名)でコンプライアンス体制ができていなかったらしく、2002年関東財務局から法令違反による行政処分、2004年には株式会社キャッツ株式に係る相場操縦事件に関して行われた証券会社における不適切な行為により行政処分を受けていた。

業績が悪くて、行政処分も受けて評判が悪ければ、オンライントレードから撤退もやむ得ないが、店舗も全然持っていないし、銀行とも提携してないので、対面営業でもやっていけなさそうな気がする。どこも買収するところもないところを見ると廃業するのだろうか。

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