北尾吉孝CEOソフトバンク・インベストメントの北尾吉孝CEOが3日、名古屋市内で講演し、ライブドアの堀江社長を批判するとともに、自身の進退について5年後を目処に後継者に会社を任せて経営から退く意向を表明した。

SBI北尾氏が堀江社長の手法を批判(日刊スポーツ)

 フジテレビの筆頭株主になったソフトバンク・インベストメント(SBI)の北尾吉孝CEO(54)は3日、名古屋市内で講演し、ライブドアの堀江貴文社長(32)について「(ニッポン放送の)役員から社員までライブドアが嫌だと言っている。株を50%持ったから、もうわたしの支配下だと。わたしはそういうことが嫌いだ」と強く批判した。

 北尾氏は「相手のことを思いやることを堀江君も考えてほしい。わたしが買収するときは、相手にとっても良い状況をどう実現するかを真剣に考えている」と述べ、敵対的買収はすべきでないとの考えを強調した。

 また、自らの進退に関して「あと3年で後継者を育て、その後2年でその人が大丈夫だと検証したら、会社のことには一切口を出さない」と語り、5〜6年後には一線を退く考えを明らかにした。

ライブドアの堀江社長を強く批判したSBI北尾CEO。


北尾CEOとしては、どうしてもライブドアをニッポン放送から手を引かせたいつもりのようだ。半分警告なのかもしれないが、ただの牽制なのかもしれないし、北尾氏が今後ライブドアに対して実力行使に出るのかどうか注目される。ライブドアとフジサンケイブループとの直接交渉が失敗に終わった時点で何かあるかもしれない。

あと、北尾氏は現在54歳なので、だいたい60歳ぐらいで引退するつもりのようだ。

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