松井証券松井証券が販売手数料を実質無料にしたIPO第一号となったアライヴ コミュニティは、6日にヘラクレスに上場し8日に、30万円の公開価格の6.7倍となる200万円の初値を付けた。今年最大の上昇率で、昨年のリンク・ワン <2403> の7倍以来の高さとなるらしい。

この銘柄もヘラクレスなのでガンホーの影響を受けていそうだが、11日は大幅安になっている。

アライヴ コミュニティの主幹事証券は新光証券だが、副幹事証券として松井証券が名を連ね、松井証券の販売シェアは20%の260株だった。そのため、アライヴの上場だけで松井証券の預り資産が、200万-30万×260株=4億4200万分増加していることになる。

なお、アライヴ社は一旦松井証券にIPO販売手数料相当額を預けた後、松井証券が全額キャッシュバックすることで手数料を実質無料化しているそうである。

今回の松井のIPO販売手数料無料戦略のおかげで、アライヴの当選確率は高くなったわけだが、それでも260株に過ぎないのであたるのは至難の業だったと言える。ちなみに次に当たりやすそうなのは、福証Qボードの小兵だが、エムビーエスである。松井証券はシェアはやはり20%となっている。

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