日経で「カブドットコム証券とMeネット証券が統合する方針であることが明らかになった」という報道がされた。もちろん、ネット証券業界を知る人にとっては規定路線なのでノーサプライズだろう。両社はまだ決まってはいないという旨のプレスリリースを出している。
カブドットコム証券とMeネット証券の統合と言っても、実質的にはカブドットコムがMeネットを吸収することになるのは間違いない。
ちなみにMeネット証券の株主構成は以下のようになっている。
-------------------------------
三菱証券 50.8%
東京三菱銀行 22.5%
三菱信託銀行 1.6%
明治生命保険 1.6%
トロント・ドミニオン銀行 23.6%
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三菱証券を筆頭にMTFGが支配している。UFJと東京三菱は銀行以外でも統合を進める方針なので、トロント・ドミニオン銀行を説得すれば統合は成立しそうだ。(カブドットコム側はウェルカムと考えて)
ちなみに、カナダの銀行 トロント・ドミニオン銀行は、東証外国部に上場している。流動性が低いが、90年代後半の上昇は目を見張るものがあった。(なお、カブドットコム証券では東証外国部を取り扱っていないので売買できない。)
■Yahoo finance トロント・ドミニオン銀行
ところで、日経のニュースにはMeネット証券の口座数と預り資産の推測値が載っていた。口座数は8万となかなかのものだが、預り資産は1500億円とかなり少ない。オリックス証券やエイチ・エス証券の半分の水準だ。Meネット証券は以前は東京三菱銀行から無料で即時入金ができる唯一のネット証券だったので資金移動目当てで口座開設をしていた人もいたが、ほとんど取引をしない休眠口座は多そうだ。カブドットコム証券としてはあまり規模の拡大というメリットは享受できないかもしれない。
システム面ではおそらく、カブドットコム証券のシステムに一本化して、それにMe's戦略ツールを足すことが予想される。一番顧客に影響がありそうなのが手数料だろう。どちらの顧客にも値上げにならないといいが・・・
もう一つ統合のメリットをついでにあげておくと、それはSEOの強化になるだろう。
Googleで「ネット証券」と検索したときにはMeネット証券が1番はじめに表示される。カブドットコム証券も旧「日本オンライン証券」の影響で、「オンライン証券」と検索したときに1番はじめに表示される。つまり両者が合併すれば、この2大キーワードの両方で1位を独占できる可能性があり、ネット上での宣伝にお金をかけなくても潜在客を誘導することができるのである。
合併の正式発表の時期の方は、まずはカブドットコム証券の決算発表前後に注目してみよう。
【プレスリリース】
・カブドットコム証券 本日の一部報道について
・Meネット証券 本日の一部報道について
【関連記事】
・東京三菱・UFJ統合効果で、カブドットコムが証券仲介業をリードするか?
カブドットコム証券とMeネット証券の統合と言っても、実質的にはカブドットコムがMeネットを吸収することになるのは間違いない。
ちなみにMeネット証券の株主構成は以下のようになっている。
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三菱証券 50.8%
東京三菱銀行 22.5%
三菱信託銀行 1.6%
明治生命保険 1.6%
トロント・ドミニオン銀行 23.6%
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三菱証券を筆頭にMTFGが支配している。UFJと東京三菱は銀行以外でも統合を進める方針なので、トロント・ドミニオン銀行を説得すれば統合は成立しそうだ。(カブドットコム側はウェルカムと考えて)
ちなみに、カナダの銀行 トロント・ドミニオン銀行は、東証外国部に上場している。流動性が低いが、90年代後半の上昇は目を見張るものがあった。(なお、カブドットコム証券では東証外国部を取り扱っていないので売買できない。)
■Yahoo finance トロント・ドミニオン銀行
ところで、日経のニュースにはMeネット証券の口座数と預り資産の推測値が載っていた。口座数は8万となかなかのものだが、預り資産は1500億円とかなり少ない。オリックス証券やエイチ・エス証券の半分の水準だ。Meネット証券は以前は東京三菱銀行から無料で即時入金ができる唯一のネット証券だったので資金移動目当てで口座開設をしていた人もいたが、ほとんど取引をしない休眠口座は多そうだ。カブドットコム証券としてはあまり規模の拡大というメリットは享受できないかもしれない。
システム面ではおそらく、カブドットコム証券のシステムに一本化して、それにMe's戦略ツールを足すことが予想される。一番顧客に影響がありそうなのが手数料だろう。どちらの顧客にも値上げにならないといいが・・・
もう一つ統合のメリットをついでにあげておくと、それはSEOの強化になるだろう。
Googleで「ネット証券」と検索したときにはMeネット証券が1番はじめに表示される。カブドットコム証券も旧「日本オンライン証券」の影響で、「オンライン証券」と検索したときに1番はじめに表示される。つまり両者が合併すれば、この2大キーワードの両方で1位を独占できる可能性があり、ネット上での宣伝にお金をかけなくても潜在客を誘導することができるのである。
合併の正式発表の時期の方は、まずはカブドットコム証券の決算発表前後に注目してみよう。
【プレスリリース】
・カブドットコム証券 本日の一部報道について
・Meネット証券 本日の一部報道について
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