楽天証券楽天証券は4月から「投信銀行本部」という部門を立ち上げて、投資銀行業務に力を入れているようだが、最近、名証の総合取引参加者資格を取得したそうだ。これまで、楽天証券では名証の銘柄は取引できなかったが、セントレックスを含めて取引が可能になり、セントレックス市場の新規株式公開業務にも進出するつもりらしい。

名古屋証券取引所 総合取引参加者資格の取得について

 楽天グループのインターネット・トレーディング専門の証券会社、楽天証券株式会社(代表取締役社長:國重惇史、本社:東京都港区)は、名古屋証券取引所の総合取引参加者資格を取得いたしました。

今回の名証取引資格取得により、これまで取扱っていなかった名証の株式売買委託業務を手掛けることができるようになり、弊社の株式取引サービスの充実化を進めることができます。名証「第一部・第二部」の単独上場銘柄および「セントレックス」上場全銘柄の取扱いを本年7月より開始する予定です。

また、投資銀行ビジネスの推進においても、名証銘柄も視野に入れ、引受、募集・売出業務を積極的に展開いたします。特に、個人投資家の投資意欲が高いIPO投資に対する商品供給の観点から、成長性が期待され、かつ流動性が確保されている新興企業向けのセントレックス市場の新規株式公開業務に注力してまいりたいと考えております。


名証というと、ライブドア証券がはじめてIPOの主幹事になったセントレックス上場のエフェクター細胞研究所の暴落が日経ビジネスでも注目記事にされて話題になったが、楽天証券も主幹事業務進出に向けて名証セントレックス市場に注目しているようだ。ライブドア証券の場合は成功したとは言いがたいが、今後、名証セントレックスがネット証券の主幹事証券への登竜門になるのかもしれない。

とりあえず、7月からは楽天証券で名証の銘柄の取引が可能になる。

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