SBIの北尾CEOは、26日の記者会見で、「資本調達(の目的)が明確でないお金を公募をした形で、非常に大きな課題を抱えた。企業価値は損なわれ、(同社の株価は)277円まで理論上は下がる」と再びライブドアに対して苦言を呈した。一方で、北尾CEOは「金、事業、イメージアップ…。この3つすべてを手中にした」という報道もある。
ライブドアは、ITバブル崩壊直前の旧オン・ザ・エッジ上場時や、昨年の100分割・10分割後の公募増資時にも、比較的株価が高い局面で大量の資金を調達しているが、今回の資金調達額はそれらに比べて桁が一桁違う。当然高額になればなるほど、高い効率で運用方法を探すのは難しくなるので北尾氏の指摘は一理ある。ライブドアの既存株主としても、ライブドアの既存事業とのシナジー効果が生まれる事業への投資が望まれそうだ。
一方で、北尾CEOは、今回のニッポン放送買収騒動で最も得をしたというニュースもあった。
■ 北尾高笑い…金、事業、イメージアップすべて手中に M&A相談も激増
なんといっても、これまでソフトバンク本体や孫社長の影に隠れていたSBIが、今回の大衆に認知されたことは、7月1日に持株会社化し、独立を目指す北尾氏にとっては追い風。新設ファンドへも出資の引き合いがあるということは、他のファンドの運営にも好影響を与えそうだ。また、岩井証券の大株主でもある吉本興業とも接触しているが、ライブドアが吉本興業を買収という噂があり、これと関係しているかもしれない。
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【北尾吉孝】
ソフトバンク・インベストメントの北尾吉孝最高経営責任者(CEO)は26日、記者会見でライブドアがフジテレビジョンから和解金として1473億円を受け取ることに触れ、「資本調達(の目的)が明確でないお金を公募をした形で、非常に大きな課題を抱えた」と辛口に評論した。
ライブドアの発行株式数が大幅に増え、効率的な投資・運用で利益を増やさなければ、1株当たりの利益が目減りするため、「ライブドアの企業価値は損なわれ、(同社の株価は)277円(26日の終値は320円)まで理論上は下がる」と述べた。
ライブドアは、ITバブル崩壊直前の旧オン・ザ・エッジ上場時や、昨年の100分割・10分割後の公募増資時にも、比較的株価が高い局面で大量の資金を調達しているが、今回の資金調達額はそれらに比べて桁が一桁違う。当然高額になればなるほど、高い効率で運用方法を探すのは難しくなるので北尾氏の指摘は一理ある。ライブドアの既存株主としても、ライブドアの既存事業とのシナジー効果が生まれる事業への投資が望まれそうだ。
一方で、北尾CEOは、今回のニッポン放送買収騒動で最も得をしたというニュースもあった。
■ 北尾高笑い…金、事業、イメージアップすべて手中に M&A相談も激増
なんといっても、これまでソフトバンク本体や孫社長の影に隠れていたSBIが、今回の大衆に認知されたことは、7月1日に持株会社化し、独立を目指す北尾氏にとっては追い風。新設ファンドへも出資の引き合いがあるということは、他のファンドの運営にも好影響を与えそうだ。また、岩井証券の大株主でもある吉本興業とも接触しているが、ライブドアが吉本興業を買収という噂があり、これと関係しているかもしれない。
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【北尾吉孝】