
マネックス・ビーンズ証券がスタートした、5月2日はゴールデンウィークの谷間の営業日であることから、サラリーマン投資家がデイトレードに積極的に参加する日だった。サラリーマン投資家が多いマネックス・ビーンズにもアクセスが殺到したと思われる。
2日午前9時前ごろから、新生マネックス・ビーンズ証券の会員サイトは重くなり、大きくは前場と後場の2回、思うように取引ができない状態になってしまったようだ。マネックス・ビーンズ証券は、ログイン前の画面でルーターの処理能力不足だったと説明している。
(5月2日 11:40掲載分)
マネックス・ビーンズ証券の全てのお客様へ 本日、午前9時から10時20分頃まで、当社のオンライン・トレーディング・システムの反応が遅くなるという状態になりました。お客様には御迷惑をお掛けし、誠に申し訳ありませんでした。
現在、システムは問題なく稼働しております。
原因の詳細は慎重に究明中ですが、現時点におきましては、当社トレーディング・システムを構成するサーバ群の外側にある「ルーター」という機械のCPU使用率が100%まで振り切れてしまったことが原因と考えております。ルーターは、www.monex.co.jpというようなURLアドレスを、インターネット上にあるシステムの本来の住所(IPアドレス)に変換したりする、インターネット上の道路案内板のような機械です。
当社トレーディング・システムを構成するウェブ・サーバ、アプリケーション・サーバ、データベース・サーバなどのサーバ群のCPU使用率には十分な余裕があったのですが、インターネットとサーバ群を繋ぐ部分で問題が起きた形です。
合併に伴うアクセス集中時であっても、スムースなサービスを提供すべく万全の準備をしたつもりでありましたが、今回このような形で御迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。
今後このようなことがないよう、慎重に対応して参りますので、何卒御理解賜りますよう、お願い申し上げます。
このお詫び文の太字の部分に対して、「それはネームサーバ」というつっこみが2ちゃんねるなどで書き込まれていた。ルーターは異なるネットワーク間の接続を行う通信機器であり、主要機能である「グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの相互変換」と混同したのかもしれない。一部では、実際はルーターではなくてロードバランサー(複数のサーバに付加を分散する装置)の不具合ではないかとの指摘もあったが、5月3日の昼の謝罪文によるとルーターの性能を2倍にしたと書いているので、やはりルーターが原因だったようだ。
マネックス・ビーンズ・ホールディングスの松本大CEOは、5月2日のマネックスメールで、会社のステークホルダーは大事な順に、1.お客様、2.株主、3.社員であるとしたうえで、「初日でありながら、第一のステークホルダーであるお客様に御迷惑をお掛けしました。誠に恥ずかしく、弁解の余地もないことです。申し訳ございませんでした。今後一日でも早く笑顔が増えるように、誠心誠意精進して参ります。」と謝罪した。
ネット上では、2日にスタートしたのは1日だめでも連休で直せるからだという声もあったが、5月6日に、またトラブルがないようにしてほしいものだ。
それと、システムトラブルは別として、掲示板を見渡して、合併して良かった事、悪かった事をまとめてみた。
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良い点
・画面の配色変更可能
・「プルダウンメニューモード」で、カラーが変更不可
・マネックス時代よりインターフェースが良くなった(前が古すぎただけかも)
・旧マネックスとしては、米ドルとユーロしか買えなかった外貨MMFが、豪ドルも(旧マネックスユーザー)
・指値が1ヶ月先までできるようになった(旧マネックスユーザー)
・ボックスレートで日計り片道実質無料に(旧マネックスユーザー)
・板乗りが早くなった(旧マネックスユーザー)
悪い点
・ログイン画面オートコンプリート非対応(旧ビーンズのセキュリティポリシー)
・全てのページがtable width="600"で、大きな解像度では小さすぎ
・一覧画面で気配値が見られない
・一覧画面の表示数削減(1ページに10銘柄表示だったのが、5銘柄に)
・口座統合は6〜8月。それまでは別々のまま。
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旧マネックスユーザは住めば都になるかもしれない。
ところで、マネックス証券のトップページにあった、サンプラザ中野と眞鍋かをりのマネックスNEWSはどこへ行ってしまったのだろうか?