イー・トレード証券イー・トレード証券が、7月から小額の手数料を値下げすると発表した。すでに同様の値下げを発表している楽天証券に実質的に対抗したことになる。


株式委託手数料の引き下げについて

イー・トレード証券は、もともと1約定ごとに手数料がかかるスタンダードプランと、1日の売買代金の合計額に比例して手数料を徴収するアクティブプランのどちらかを選択できるようになっていたが、今回の手数料の値下げはその両方に適用される。

スタンダードプラン = イートレードの方が圧倒的に安い

スタンダードプランは、現物取引1約定50万円までが735円だったのが、525円に値下げされた。楽天証券のひとつき割引コースは、成行1,995円/1回、指値2,625円/1回 なので、その差はさらに広まり、イー・トレード証券のほうが一段と安くなったことになる。

アクティブプラン = 楽天証券のほうがまだお得

アクティブプランのほうは、今までは1日300万円までは2100円だったのが、50万円までは525円、100万円までは945円と半額以下に値下げされた。楽天証券は、50万円まで525円/1日、100万円まで 945円/1日と同じ値段になっているので、イー・トレード証券が追いついたように思われるが、楽天証券には日計り片道手数料無料制度があることと、イー・トレード証券は現物取引と信用取引を別口として手数料が計算されるため、楽天証券のほうがまだお得だ。


今のところ、1約定ごとの取引ではイー・トレード証券、ボックスレート方式では楽天証券に分がある状態だ。イー・トレード証券の小額取引をする顧客にとってはとりあえず、値下げで恩恵を受けることになるだろう。ただし大口の顧客にとっては今回の手数料値下げは関係ないといえ関係ない。どうやら楽天もイー・トレードも初心者を取り込むことに力を入れていく方針のようだ。

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