ライブドアの中間持ち株会社であるライブドアフィナンシャルホールディングスは、6月10日に双日ホールディングの子会社から日商岩井フューチャーズの全株式を約20億円で買い取るそうだ。今回の買収はフジテレビとの提携で得た資金を使っている可能性がある。
日商岩井フューチャーズは、現在赤字で、商品先物業界自体が営業活動の規制で変革期を迎えている。一方で、ネット証券業界側からは、楽天と松井証券が出資したドットコモディティがオンライン専業の商品先物取引を開始し、SBIもイーコモディティを傘下にもち、マネックス・ビーンズも自社でやっている。ライブドアもこのような流れの中で、真似してみたということかもしれない。
ちなみに、双日は今年の1月にドットコモディティと、東京工業品取引所の貴金属市場およびアルミニウム市場に関する包括的提携を結んでいる。これも実質的に双日から業務をドットコモに移管する内容だったので、双日は商品先物取引から撤退しつつあるといえる。
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