羽田寛氏日経のプレスリリースによると、ライブドア証券は、6月24日付で巻島社長が退任し、後任に羽田寛ライブドア執行役員上級副社長、新設する会長職に宮内亮治ライブドア取締役が就任する人事を発表した。

(6月24日)
会長、宮内亮治
▽社長(代表取締役)羽田寛
▽副社長(執行役員)中西寛
▽同、清水幸裕 
▽同、塩野誠 
▽監査役、笹村正彦

▽退任(社長)巻島佳男
▽同(代表取締役)香山隆正
▽同(監査役)西沢好直

今のところ、ライブドア証券およびライブドアからは、今回の人事変更の理由・目的は発表されていないが、社長に羽田氏が就任し、会長に実質ライブドアNo2の宮内氏が就任するので、堀江氏の側近でライブドア証券を固める「体制強化」が目的のひとつと思われる。ライブドア証券は、この2人と堀江貴文取締役(ライブドア社長)が直接指揮を取る体制になる。それにしても「宮内会長」は、オリックスの宮内会長とまぎらわしい。

また、新任の執行役員副社長の一人、塩野誠氏は、シティバンクやゴールドマン・サックスを経て、ライブドア証券バイスプレジデントとして、ニッポン放送買収案件で活躍していて、ライブドア内では宮内氏に近い人物で、堀江氏にフジテレビと和解するように勧めた宮内氏を動かしたとも言われている。

一方で、巻島社長とともに退任する、ライブドア証券代表取締役香山隆正氏は、今年3月にライブドア本体の「執行役員ファイナンス事業本部 証券・対面営業担当」に就任したばかりだった。香山氏の退任は、対面営業の縮小または撤退を意味するのか気になるところだ。

【関連サイト】
MSN-Mainichi INTERACTIVE 羽田寛・ライブドア副社長

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