楽天証券6月15日、楽天証券でJASDAQ市場への発注分の約定単価の下2桁が桁落ちして、買付余力がおかしくなる障害が発生した。これについて、楽天証券は16日未明にお詫び文をホームページに掲載し、今回の障害の原因は取引所接続システムでハードディスク障害が発生し、そのバックアップとして準備していた待機系システムとの接続アプリケーションの不具合があったことであることを明らかにした。

システム関連のお知らせ No.2201

今回の楽天証券の障害で、ユーザはどんな状態になったのか?

「…俺の背後に立つな」のゴルゴさんによると、
昨日から持ち越したIBダイワを15日前場に売り注文を出し約定、だいたい150円前後で取引されていたが、楽天証券の障害で約定単価は下2桁が落ちてしまい、「1円」と表示されていた。それにともない、総資産は実際よりもかなり低く表示されてしまっていたようだ。

逆に買い注文を出して約定した場合は、約100分の1の値段で買えたような表示がされてしまい、買付け余力も100分の1しか減らず、余計に株を買える状態になったという人もいたようだ。

楽天証券は、前場終了時点で不具合の発生を食い止めたが、余力の修正は夜間バッチで行うことになった。

今回の障害は、JASDAQへの接続システムサーバのディスク障害と、代わりのシステムサーバに接続するアプリケーションソフトの不具合という2重の障害。せっかくのバックアップシステムも使い物にならなくては意味がない。システムにのせているアプリケーションの管理には気をつけてもらいたいものだ。