ライブドア証券がようやく月次の営業数値を開示してくれた。これのお陰で、毎日取引ランキングの注文件数、約定件数、売買代金をチェックする必要はなくなった。しかし、月次で開示されたデータは、ライブドア証券のオンライン取引だけではなく、コールセンターや店頭チャネルの取引を含めた合計の数値だった。
ライブドア証券は、現在も旧日本グローバル証券時代からの店舗での営業を継続している。そのためライブドア証券は、業態としてはネット専業証券ではなく、ネット重視の有店舗証券に該当する。ライブドア証券全体の経営状況を明らかにするという意味ではネットと店舗の合計値を開示するのは、ある意味、妥当なことなのかもしれない。
ただ、ライブドアは社風なのか戦略なのか、背伸びをする体質が露骨に見うけられる。最近、顧客に送信される宣伝メールに「創立70周年」という文言が多いのが気になっていたが、先日のライブドア堀江社長の社長日記のコメントも紛らわしい内容だった。
開示された数値は、ネットと有店舗の合計値であるのに、「ネット証券では6番手程度の数値」とコメントしているのである。実際のところは合計値の内訳ではネット経由が大多数を占めていて、ネット証券で6番手程度である可能性は高いと思われる。だが、オンライントレードの口座数は5万程度に過ぎず、この月次の開示情報の合計値は16万8千に対して、かなり少ない。社長日記のリンクから開示情報を見た人は、ライブドア証券のネット証券としての口座数が16万8千であると誤解してしまうだろう。「後発なのに大健闘だね」と。
上場会社のIRとしての機能を持っているはずの社長日記で、このような誤解をしてしまうような文章があるのは残念だ。ライブドア証券の開示ページで注釈をつけるか、別にオンライントレード部の開示情報も併記するかの対応をしてもらいたい。
【関連記事】
・ライブドア証券 新春経済フォーラム 堀江社長「注文件数で、ネット証券大手4、5社のちょっと下ぐらいになった」
ライブドア証券は、現在も旧日本グローバル証券時代からの店舗での営業を継続している。そのためライブドア証券は、業態としてはネット専業証券ではなく、ネット重視の有店舗証券に該当する。ライブドア証券全体の経営状況を明らかにするという意味ではネットと店舗の合計値を開示するのは、ある意味、妥当なことなのかもしれない。
ただ、ライブドアは社風なのか戦略なのか、背伸びをする体質が露骨に見うけられる。最近、顧客に送信される宣伝メールに「創立70周年」という文言が多いのが気になっていたが、先日のライブドア堀江社長の社長日記のコメントも紛らわしい内容だった。
ライブドア証券の月次数値を公表するようにした。
ネット証券ではやっと6番手程度の数値となった。
がんばって首位を目指そう。
開示された数値は、ネットと有店舗の合計値であるのに、「ネット証券では6番手程度の数値」とコメントしているのである。実際のところは合計値の内訳ではネット経由が大多数を占めていて、ネット証券で6番手程度である可能性は高いと思われる。だが、オンライントレードの口座数は5万程度に過ぎず、この月次の開示情報の合計値は16万8千に対して、かなり少ない。社長日記のリンクから開示情報を見た人は、ライブドア証券のネット証券としての口座数が16万8千であると誤解してしまうだろう。「後発なのに大健闘だね」と。
上場会社のIRとしての機能を持っているはずの社長日記で、このような誤解をしてしまうような文章があるのは残念だ。ライブドア証券の開示ページで注釈をつけるか、別にオンライントレード部の開示情報も併記するかの対応をしてもらいたい。
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