松井証券松井証券の株主総会、質問者の質問が長い。まだ半分に到達してなさそうだ。その2は、Q11〜17まで。内容は主に役員の報酬とか持株とか、信用取引の規制など。





Q11−1.(前期の)役員の方の株主総会決議に基づく退職慰労金2名云々と書いていますけども、今回(の総会の議案では)役員の方の退職金が無くなっていてさすが松井証券だなと思っていたんですけども、前回の株主総会では退職慰労金を決議されたんでしょうか?

雨宮 平成14年の6月に開催されました86期の株主総会で退職金制度の廃止を決議いたしました。廃止するにあたり、その当時在籍してました取締役に対してそれまでの退職慰労金を支給することにしたのですが、その時の2名が期中に辞めましたのでプールしておいた退職金が支払われたということでございます。

Q11−2.ということは今後発生しないということでよろしいのでしょうか?

雨宮 はい。発生いたしません。



Q12−1.第4号議案の補欠監査役(候補者)の所有株式数が0株ですが、監査役の方は株を持って利害関係があったらいけないような何かがあるんですか?

雨宮 当社は3名の監査役がおりますが、株式を持ってはいけないのかということはございません。監査役の中では保有している者もおります。

Q12−2.ということは、私の希望としては会社に対する忠誠心を示すためにたとえ僅かでもいいですから株主になっていただきたいと思うんですけどね。

雨宮 先ほどの回答でもありましたように個々人の経済的な事情もありますし、弁護士さんの場合は、どちらかというと独立性を確保ということで考えた方がいいかと思います。



Q13−1.たぶん松井社長の方から取締役8名のご挨拶を求められると思うのですけども、新たに選任される方々は今年の目標を一言付け加えて下さい。経歴を見ますといろいろな会社から来られていますので、それぞれ会社のバックを背負ったような、皆さんの前でご披露していただきたいと思います。

松井 私を含めて任期満了で新しい選任ということになりますけども、前回の株主総会の時に認めていただいた取締役の再任みたいな感じで、新たに取締役になる人間はこの8名の中に含まれておりません。まあ、抱負と言っても、たぶん「がんばります」としか言わないでしょうから・・・

Q13−2.「がんばります」なんて誰でも言えることですからね。やっぱり各個人の方が毎年毎年ターゲットを持って、どういう目標を持っているのか、目標管理も当然必要で、特に上に行けば行くほど必要ですからぜひ。

松井 ○○さんが仰るとおりで、その辺は○○さん以上に私は代表取締役として各取締役に対して必要以上に厳しくあたってましてですね、みんな胃が痛くなって胃に穴が開く、そんな感じじゃないかと思いますけども、ここで選ばせていただく取締役はみんな「百騎当千」の取締役だと思っていただいて結構です。非常にみんなやる気あって、松井証券のこれからの利益のために一生懸命やろうと奮い立っていると思いますので、ぜひ信頼していただいて、何よりも数字を持ってあらわしますので、

(ネット証券Blogの注釈:松井社長は「一騎当千」を「百騎当千」と言い間違えている。)

Q13−3.それはいいんです。そういうふうな「一騎当千」の方ですから、それぞれが今年はどういうことを目標にすると頭の中に持ってられて当然だしいつ言われてもすぐ出てくるようでないと。対応するのが当たり前だと思うんですよね。松井社長が一番ご存知だし、松井社長があらゆる場で仰ってますから、そういうのが部下の方に浸透しているでしょうから、部下の方からもテキパキとした簡潔な目標でも何でも結構ですので、言っていただくようにしていただけませんか?

松井 ご趣旨のことはよくわかります。8名それぞれ立って、「がんばります」と言うと時間の浪費なので、そういう気持ちになっているということだけ信頼していただいて、お許しいただきたいと思います。

じゃあ、仕方ないですね。わかりました。   (なぜか会場から拍手)



Q14.役員報酬の個別開示がされていないので開示するようにお願いしたい。日興コーディアルの株主総会では開示がされています。金子会長、社長、専務取締役のがですね。ですからこの機会に是非開示をお願いしたいと思います。

今田 個別開示は、会社としても世の中の流れ、方向性ということではそうだろうと思いますし、そのこと自体をやむさかには、考えておりません。ただ株主様が仰ったように今回開示した日興さんのように出してしまうと、面白おかしく書かれてしまう雰囲気がまだあるのかなと。他の上場企業の経営者の方も同じようなことを考えている方がいらっしゃると思いますけども、まだ機が熟していないのかなという気がします。すでに総額では開示されていますので、その中で想像していただければなと思っています。あまり出すこと自体に抵抗は無いんですけどもやはり受け止め方が日本の世の中として熟して無いという気がが正直しております。個々いろいろな意見がるとは思いますが、現在の総額表示でご覧になっていただければと思います。

松井 補足しますと○○さんがおっしゃったことは私もagreeというか、世の中の流れとしては個別開示すべきだと思います。やはり社会の捉え方だとかも一方でありまして、急速に日本社会全体が、会社というのは基本的に株主のものだということで、株主に対してそういった情報を流すのは当然だろうと社会で急速に認知されると思います。その際には松井証券も率先して、個別開示と言う方向に持って行きたいなと思っていますので、決して反対ではないとご理解願いたいと思います。



Q15.持株が少ないという話が別の株主さんから出ましたけども、今田氏は300株ですよ。来年の株主総会では、300株で来たら、これはもう信任されません。(会場笑) 私はそう思いますよ。ただ個別に開示しようというのは、そういう意味でいくらもらっているんだと。もらい過ぎじゃないかと。もらっていても株買わないのかと。もう4年も5年も松井証券にいて、300株なんていうのはね、普通株主にとっては考えられないことですよ。(会場の一部拍手) いいですか?これはですね、議案とも関連するんですけども、役員報酬をもらったら株を買いなさい。いいですか?とにかく1万株ぐらい持って当然なんですよ、専務取締役というのは。私はそう思います。その辺を答弁していただきますか。

松井 これを今田に答弁させるとあまりにもかわいそうなので・・・実はストックオプションというのは、ある意味では株主と運命共同体として、役員の報酬中にストックオプションを組み入れるという考え方は、私は非常に正しいと思うんです。今回ストックオプションアは皆さんに(議案として)提示しておりません。今回やめてます。現金支給という形でストックオプションはやっていません。これの理由は、決してストックオプションが意味無いとか、間違いという意味でやめたわけではなくて、税制上ないしは企業の費用に計上すということがはっきりしていない中でやるというのはどうかということで、とりあえず一時的に中止しているだけの話で、本来的にはむしろ逆に、まさに○○さんが仰っているように役員報酬のかなりの部分は株であげると役員が在任中は責任を取れと、下がったら自分達も損をするというのが当然のことだと私は思うので、ストックオプションというのは形を工夫してですね考えて生きたいなと思っています。まさに○○さんのご意見、役員も株主にとって株価が下がるということはどういうことかとわかった役員でないと選任できないという考え方は私も賛同します。そういう方向で考えていきたいと思います。



Q16.株主優待ですけども、現在よりも拡充していただければと思います。会社四季報あるいは日経会社情報、いいとは思いますけども・・・なんか・・・物をですね、盆・暮れに届けるとか、よろしくご配慮願います。(会場笑)

松井 確かに四季報、会社情報をお配りしていますけども、これでいいのかという議論は社内でもありましてですね、やっぱりあんまりマンネリにならないように見直すということもやろうやと社内で考えています。どういう形でするかは決めてませんけど、当然株主優待というのは大事なことですから、これからも考えさせていただきたいと思います。ご意見として頂戴いたします。



Q17.2年前からインターネットで松井さんのでやらせてもらってますけども、信用取引の場合、売りの規制銘柄が非常に多いのでやりにくいことが多いです。これはたぶん上がるだろうと思って、飛びついてある程度上がって、もう山場だから売ろうかと思う時に売りができないというのが非常に多いので、もう少し減らしてもらえるようにしてもらいたいのですが。

杉山 当社の信用取引のウェイトが大きくて、信用取引に係るリスクをどういうふうに抑えていくのか、それでリスクを抑えるということにあまり集中しますと、規制で使い勝手が悪くなると。この狭間でですね、私の立場としては日々揺れ動いているのですが、やはり基本的には皆様の使い勝手をよくして行くのが当然なのですが、一方ではリスクに伴う当社の損害に対してもノーガードですと、どんどんとんでもない額がある日突然出てくるということも考えられます。逆に投資家の皆様の立場に立ってみますと、細かい話になりますが、現物を持っていて、それがあまりにも上がってきたので、そのタイミングで売りたいこういうやり方ですと我々の営業収益上もいい結果が出てくるのですが、なかなかリスク管理を皆様に画一的にしていただくのは非常に難しい面があります。したがいまして、あまり加熱した銘柄については、個別銘柄ごとに信用売りができなくなるような処置を取らなければいけない。ただほとんどの場合は制度信用取引によるところの、取引所の規制です。一方無期限信用取引でも400銘柄ぐらい売りができるようになっていますが、株券をお客様の方に御貸しして売っていただくということになりが、この辺のところはどんどん拡充していこうと考えていますが、現状売りたい時に売れないことがあるのも事実です。今後はリスクと使いやすさのバランスをよく考えて、できるだけ自由に取引していただいて、リスク管理もできるような仕組みも考えて見ます。