松井証券株主総会26日なので1週間もたってしまったが、松井証券の株主懇談会の様子をレポート。当日は会場に対して参加者があまりにも多すぎたために、株主懇談会が開催された丸ビルのホールには、松井道夫社長の話や料理目当てのおじいちゃんおばあちゃん株主を中心に人でいっぱいになった。


多数の株主の前で挨拶をする松井道夫社長。会場の人口密度が高すぎて少し移動するのも大変だったし、松井氏の話は聞こえるけど、ほとんどの人には姿は見えない状態だった。株主が少ないはずのカブドットコム証券の方が会場が広かったので来年は余裕のある会場をよういしてほしいものだ。




松井道夫社長 挨拶

 狭いところで申し訳ありません。今日は約460人の方に来ていただきました。去年は200ぐらいだったので倍以上、それも分割前ですから分割したら1000人いらっしゃるかな・・・ここは東京駅の前でいいんですけど、ここじゃとても1000人は入らないので、来年は1000人集まれるところを探したいと思います。いずれにせよこれだけの株主の方に集まっていただきありがたいと思っています。

 先ほど総会でも申し上げましたように、利益はそれなりに上がったと思っています。ただ株主の方が仰ってましたが、大和証券等々が勘違いして参入してきましたから、それはそれで無視はしません。ただコスト・ストラクチャーは全く違いますので、彼らは去年7兆円の売買をやっています。松井証券は20兆円です。彼らは3分の1の売買しかやっておりません。7000人の社員を抱えて。ところが、彼らの7兆円の売買で手数料を500億円もらっています。すなわち70ベーシスポイント。0.7%の手数料率です。松井証券は12ベーシスポイントで、20兆円に対して240億円の手数料をもらっていると、3倍の売買をしていながら、手数料は彼らの半分と。6倍違うということですね。彼らは松井証券のボックスレートを真似して競争しようということなんで、わかったじゃあ500億円が6分の1になっていいんだなと。それはそれで勝手にしろと。他社さんのことですからとやかく言いません。ただ、これを無視はしません。何も差別かできないようなら下げるしかないので。是非これから新しいことを打ち出して利益率を落とさないようにやっていきたいなあと思っております。

 まだまだ始まったばかりなのでこの程度の利益で満足しておりませんから、もっともっと利益を出すつもりですから、どんどん松井証券の株を買ってもらいたいなあと思います。今日は本当にありがとうございました。

松井社長の挨拶の後、料理と飲み物が振舞われたが、中央のテーブルにあった料理は、数分で多数の株主の胃袋の中に入ってしまった。ただ料理目当ての株主が多かったようで、料理が無くなると自然と会場がすいてきた。

懇談会では、その名のとおり松井道夫社長が株主と懇談したり、会場内に設置したPCでのオンライントレードのでもなどが行われていた。



また、お土産として、木村佳子さん監修のムック本「いちばんやさしい株主優待deトクトクスタートBOOK」と、「株券ゆうパックキット」が配布されていたが、やはり松井証券の事前の予想を上回る株主が出席したために本は在庫が無くなった。

そのため、年配の女性株主が松井社長にそのことを言って、さっそく松井社長が社員に本を郵送するように指示する一幕もあった。まさに、おじいちゃん、おばちゃんのための松井証券らしい対応だ。


株主 「松井さんのサイン(入りの本)をいただいて無いんです。」

松井 「送るとか何とかしなよ。当たり前だよそんなこと。無いなら送りますって言えよ。」
(係りの社員に向かって)
 


本をもらった株主の中には気づいていない人がいそうだが、表紙の裏には松井道夫氏のサインが書いてある。去年は松井氏自身の著書だったが、今年は株主優待に関するムック(1200円相当)になった。


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「入庫って言葉使うか?、使わないよ。客の頭になれよ。おじいちゃん、おばあちゃんの頭になれよ。」松井道夫氏(NHK週刊経済羅針盤)