ようやく、カブドットコム証券と、Meネット証券が合併に動き出した。両社が合併合意書を締結したことを明らかにした。カブドットコム証券が存続会社となり上場は維持されるとのこと。
冗談で作ってみたけど、合併時には本当にこんなCMを流しそうだ。
結局のところ証券業界の人も、個人投資家にとっても、カブドットコムとMeネットの合併は想定どおりだったわけだが、意外とじらされた感じがする。やはり親会社の統合は東京三菱グループ優位に進んだものの、ネット証券どおしの合併では、圧倒的にカブドットコム証券が勝っているという逆転現象が円滑な調整を妨げたのかもしれない。
ただ、両社の発表した合併のメリットや方針は、ほぼ期待通りのないようだったので両社の顧客にとっては一安心といったところではないだろうか。
まず、口座数を見てみよう。
今まで公式には発表されなかったMeネット証券の口座数が86,544だったことがわかり、カブドットコム証券とあわせると、松井証券、楽天証券を抜いて業界3位になるみこみであるとのことだ。ただ、合併がすぐ行われるわけではないので、今の口座増加数ペースが続くと数ヶ月でその目論見は崩れる恐れがある。
重要なのは、口座数よりもここだろう。Meネット証券のユーザがカブドットコムの高収益なトレーディング環境に移行してくれば利益率は上がるはず。ただ、心配なのはMeネット証券がカブドットコム証券の約7分の1程度の取引量、手数料収入しかなく、3期連続で10億以上の赤字であることだ。ネット専業証券であれば、大手5社の儲けっぷりをイメージしがちだが、中小のネット証券の現状はこんなものなのである。逆に言えば、この赤字分をカブドットコム証券のノウハウで黒字化すれば、合併後の株価はおそらく上昇するだろう。
というわけで、実質的に救済合併の色が濃い内容だが、カブドットコム証券としては、おそらくMeネット証券そのものよりも、東京三菱銀行のチャネルで証券仲介業ビジネスを展開できることのほうがうまみがあるのではないだろうか。基本的には今のカブドットコム証券社風と経営方針を維持して成長を続けてほしいものだ。
同じ三菱UFJグループ同士 いっしょだね♪ |
冗談で作ってみたけど、合併時には本当にこんなCMを流しそうだ。
結局のところ証券業界の人も、個人投資家にとっても、カブドットコムとMeネットの合併は想定どおりだったわけだが、意外とじらされた感じがする。やはり親会社の統合は東京三菱グループ優位に進んだものの、ネット証券どおしの合併では、圧倒的にカブドットコム証券が勝っているという逆転現象が円滑な調整を妨げたのかもしれない。
ただ、両社の発表した合併のメリットや方針は、ほぼ期待通りのないようだったので両社の顧客にとっては一安心といったところではないだろうか。
まず、口座数を見てみよう。
(平成17年6月末現在 単位:口座) |
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今まで公式には発表されなかったMeネット証券の口座数が86,544だったことがわかり、カブドットコム証券とあわせると、松井証券、楽天証券を抜いて業界3位になるみこみであるとのことだ。ただ、合併がすぐ行われるわけではないので、今の口座増加数ペースが続くと数ヶ月でその目論見は崩れる恐れがある。
(4)ネット証券最高レベルのサービス カブドットコム証券の持つ多様な自動売買、自動通知機能、「kabuマシーン(カブマシーン®)」などのリスク管理追求型サービスに、Meネット証券の「Me’s戦略ツール」などのネットトレーダー応援 コンテンツを融合させることにより、ネット証券最高のサービスを提供し、お客様の投資成績や満足度のさらなる向上を目指し、一層の顧客獲得を目指します。
重要なのは、口座数よりもここだろう。Meネット証券のユーザがカブドットコムの高収益なトレーディング環境に移行してくれば利益率は上がるはず。ただ、心配なのはMeネット証券がカブドットコム証券の約7分の1程度の取引量、手数料収入しかなく、3期連続で10億以上の赤字であることだ。ネット専業証券であれば、大手5社の儲けっぷりをイメージしがちだが、中小のネット証券の現状はこんなものなのである。逆に言えば、この赤字分をカブドットコム証券のノウハウで黒字化すれば、合併後の株価はおそらく上昇するだろう。
というわけで、実質的に救済合併の色が濃い内容だが、カブドットコム証券としては、おそらくMeネット証券そのものよりも、東京三菱銀行のチャネルで証券仲介業ビジネスを展開できることのほうがうまみがあるのではないだろうか。基本的には今のカブドットコム証券社風と経営方針を維持して成長を続けてほしいものだ。