20040825WBSbカブドットコム証券とMeネット証券が合併の基本合意に達した7月15日のマネックス・ビーンズ証券のメールマガジンで松本大社長が「問題は上場企業と未上場企業が合併する時です。」と不気味なつぶやきをしていた。イー・トレード上場直後の分割に不満を漏らしたこともあったが、今回の意図は?

7月15日     <合併とは>

 世の中、M&Aが日常茶飯事のようになってきました。M&Aは株価にも大
きな影響を与えかねないので、個人投資家にとっても重大な関心事でしょう。
合併には色々な分類の仕方がありますが、一つの分け方は合併の主体が上場企
業か否かということです。上場企業同士の合併は比較的簡単で、要は会社の値
段がマーケットで付いている訳ですから、そのままの比率で合併することが可
能です。

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 話がちょっと脇に逸れたので元に戻すと、未上場企業同士の合併というのも、これは比較的悩みは少ないものです。何故なら通常、株主数も少なく、そもそも一般株主がいませんので、両社間で相対で合意した比率で合併することが比較的容易です。

 問題は上場企業と未上場企業が合併する時です。方やマーケットで値段が付
いており、方やそうではない。中々悩ましい問題ですが、何とか両社間で合意
する必要があります。比率次第で上場企業の株価にも大きな影響が出ますので、予めその部分までまとめて合意することが肝要です。

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松本社長はメールマガジンに書くネタに夕方ごろまで悩んでいることもあるようなので、カブドットコム証券とMeネット証券の合併基本合意を知って、いいネタが見つかったと、合併による統合比率の問題を書いたのだと思われる。

ただ、あまりにタイムリーなので、やはりどうしてもライバル企業に対する牽制球と見られてもしょうがないかも。

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