カブドットコム証券8/9お昼ごろにカブドットコム証券で、ひさしぶりとなるシステム障害が発生し、注文の取引所への発注が遅れるという現象がおきたそうだ。同社によると、原因はネットワーク機器の障害で、受注状況を全て把握しているため、顧客の不利益にならないように対応するとしている。

お詫び 08/09(火)
8/9 システム障害につきまして [重要]

8/9(火) 12:05頃〜12:25頃までの間お取引画面の表示が正しく行われない状況が発生し、お客様へは、多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしてしまい、誠に申し訳ございません。
これまでの調査結果に基づきまして、障害の原因及び弊社の対策について下記に取り纏めましたので慎んでご報告申し上げます。

■経緯について
12:05頃より、お取引画面において、「お問合わせのページを表示できませんでした」と表示され取引画面を正しく表示することが出来ない状況が発生いたしました。12:25頃に復旧いたしましたが、約3,500件の後場寄り注文について取引所、及び取次ぎ証券会社への発注取次ぎが13:30頃まで遅延いたしました。また、一部のお客様で、12:05頃〜13:25頃までの間、カブボードおよび銘柄の時価表示の更新が遅延、および、断続的に画面遷移のレスポンスが悪くなるなどの状況が発生いたしました。

■原因について
弊社の発注系ネットワークに設置されているネットワーク機器(主系機)のハードウェア障害によるものです。本来であれば、従系機に自動切換えが行われるところでしたが、従系機は主系機のダウンを検知し、自動起動は成功したものの、主系機がダウンし切れず、情報系サーバ群(株価配信)、発注系サーバ群(注文DB、トリガサーバ)にネットワーク上の混乱を与え、正しく動作できない状況となりました。このため、手動にて障害が発生したネットワーク機器(主系機)を物理的に切り離した上で、発注系サーバ群をネットワークに再参加させるなどの復旧作業を実施致しました。

■対策等について
今回ネットワーク機器で発生した障害内容が、メモリに関するものであることが断定できたため、当該ハードウェア一式を入れ替える対策を実施いたしました。またサービスの再開を行うまでのリカバリに多くの時間を費やしてしまった事に対して、復旧手順の見直しを行い、各サーバ群に対してネットワーク再接続に関する手順を自動化したスクリプトを導入致しました。


なお、8/9(火)の受注内容および執行結果については、弊社SLAサービスに基づき、当該のお客様へは、8/9(火)18:55頃にご案内差し上げさせていただきましたので8月11日(木)午前9時までにご回答いただけますようよろしくお願い申し上げます。

◎精査のご案内は「サポート」メニューの「精査に関するご案内」から詳細をご報告させて頂いております。弊社でご提示差し上げた内容について承認頂けたお客様より順次、値合金処理(差額のお支払い)等事後処理をさせていただきます。

弊社では、受注状況等総て正確に把握しており、お客様に不利益にならぬよう最大限の努力を持って対応して参ります。

お客様へはご迷惑をお掛けし申し訳ございません。

カブドットコム証券の会員画面に上記のお詫び分が掲載されていたが、ここに書いているとおり、原因は、ネットワーク機器のハード障害で、二重化していたので副系が起動したけど、主系が落ち切らなかったために、ネットワークが変な状態になってしまったようだ。

なお、この障害の影響で、後場寄り前までにたまっていた注文の取引所への発注に時間が遅延したり、取引画面のレスポンスが悪化してしまったという。

カブドットコム証券でのシステムトラブルは、私が覚えている限りでは、今年1月の小規模な障害ぐらいだったはずで、去年の半ばごろからは、以前の不安定さが嘘のように安定していたので結構個人的には信頼度が上がっていたのだが、それでもやはり障害は起こってしまった。ただ、以前のシステムトラブルに比べると、ネットの掲示板での反応はそれほど大きくなかったので、投資家は比較的冷静に対処していたのかもしれない。

システムリポート/カブドットコム証券