村上世彰氏村上世彰氏が大阪証券取引所の株式20%超の個人取得を金融庁に申請している件で、金融庁は来週中にも村上氏に対し審問を行うそうだ。村上氏は認可されなかった場合は、行政訴訟も辞さない構えを見せているという。

大証株20%超の取得申請、村上世彰氏を「審問」へ

 金融庁は13日、大阪証券取引所株式の「20%超取得」の認可を申請している通産省(現経済産業省)OBの村上世彰(よしあき)氏に対し、証券取引法に基づく「審問」を来週中にも行う方針を固めた。

 村上氏は大証株取得が認可されなかった場合、行政訴訟も辞さない構えを見せており、金融庁は審問の場で村上氏の弁明を聞くなど、法的手続きを慎重に進める必要があると判断した。

 金融庁は現時点では、公共性の高い証券取引所の主要株主として、村上氏に認可を与えることに否定的な見方をしている模様だ。

 審問では、大証株を大量保有する意図や、大株主になった場合の経営への関与方針などについて、村上氏の考えを聞き、認可の可否を判断する。

 認可の基準は、取引所の公共性への理解や社会的信用があることなどで、認可することに問題がなければ、審問を行う必要はない。

 村上氏側は、系列の投資ファンドなどを通じて、今年3月末時点で大証株の10%を取得している。


6月ごろに村上氏が金融庁に大証株の20%超の取得を申請していたことは、7月下旬に明らかになっているが、大証株取得は村上ファンドではなく村上氏個人が希望しているそうだ。

証券取引法では、証券取引所の株式を特定の株主が50%以上保有することは許されず、20%以上の保有も金融庁の許可が要ることになっている。

一般的には村上氏の取得申請が許可される可能性は低いと見られているけど、これを許可しなかったら誰なら許可するのかという疑問も出てきそうだ。意外と許可されるのではないだろうか。

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