関東財務局は、昨年から何度も大規模なシステム障害を発生させているセンチュリー証券に、稼動前の検証や準備、監査の実施などの再発防止策がとられていないとして、安定稼働を早急に確保、危機対応策を策定するとともに、責任の所在を明確にするよう求める業務改善命令を発したそうだ。同社のホームページには野澤正平社長(元山一証券社長)のお詫びのコメントが掲載された。
2005.08.12
「業務改善命令」に関する弊社 代表取締役社長 野澤からのお知らせ(PDF)
証券会社がオンライン株取引システムの障害多発で、業務改善命令を受けるということは前代未聞の事態のような気がする。2004年の10月12日のサービス開始以来の障害は、ホームページで公表されている分だけで、17回を数える。しかも、ログインできなくなるなど致命的な障害が多い。
野澤社長のお詫びのコメントは反省しかかかれてなく、具体的な改善策には全く触れられていない。これは金融庁には説明しているけど、顧客にはしていないということなのか、それとも全く白紙なのかどうかはわからないが、これでは顧客は逃げていく一方だろう。NHK経済羅針盤に出演したときには、「センチュリーはその日のうちに考え方がズドーンと下まで行く会社になっていますから。」と言っていたのだから、野澤社長が直接指揮してシステム安定化を図るべきなのだが、このコメントでは一丸となるという当たり前のことしか書いていないので、非常に不安だ。センチュリー証券には、他の証券会社のように、システムの概要の説明のページが無いし。今さら、「社員は悪くないんです。」ではすまない。システムを一新してでも安定させてほしい。
【関連記事】
・センチュリー証券の野澤正平社長がNHK経済羅針盤に出演したが、連続システムトラブルについてのコメントは無かった。社員を大切にしているらしい
・センチュリー証券、2日連続システム障害。3日連続なのかも。
2005.08.12
「業務改善命令」に関する弊社 代表取締役社長 野澤からのお知らせ(PDF)
業務改善命令に関するお詫び
弊社の昨年10月12日に導入したインターネット取引における受発注システムの管理が十分でなかったため、数々のシステム障害が発生し、関東財務局より業務改善命令を受けることとなりました。弊社は、このような業務改善命令を受けたことを厳粛且つ真摯に受け止め、健全且つ適切なネット取引システムを確保し、お客様が安心して取引のできるシステムを提供することを第一に、内部管理態勢を確立して参ります。
多くのお客様にご迷惑をおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます。
この度の教訓を今後に生かし、全役職員一丸となって業務改善に取組んで参りますので、なにとぞ引続き変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
平成17年 8月 12日
センチュリー証券株式会社
代表取締役社長 野澤正平
証券会社がオンライン株取引システムの障害多発で、業務改善命令を受けるということは前代未聞の事態のような気がする。2004年の10月12日のサービス開始以来の障害は、ホームページで公表されている分だけで、17回を数える。しかも、ログインできなくなるなど致命的な障害が多い。
野澤社長のお詫びのコメントは反省しかかかれてなく、具体的な改善策には全く触れられていない。これは金融庁には説明しているけど、顧客にはしていないということなのか、それとも全く白紙なのかどうかはわからないが、これでは顧客は逃げていく一方だろう。NHK経済羅針盤に出演したときには、「センチュリーはその日のうちに考え方がズドーンと下まで行く会社になっていますから。」と言っていたのだから、野澤社長が直接指揮してシステム安定化を図るべきなのだが、このコメントでは一丸となるという当たり前のことしか書いていないので、非常に不安だ。センチュリー証券には、他の証券会社のように、システムの概要の説明のページが無いし。今さら、「社員は悪くないんです。」ではすまない。システムを一新してでも安定させてほしい。
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