カカクコムカカクコムが、金融サービス子会社「カカクコム・フィナンシャル(仮称)」を12月に設立することを発表した。カカクコム外為が7月から金融先物取引法の適用を受けるようになったため、本体から移管して金融庁の検査などに対応しやすくするそうだ。また、カカクコムが、ネット証券のサービス比較を開始することも明らかになった。

子会社設立に関するお知らせ(PDF)

当社は、専門性の高い金融分野において高品質のサービスを提供してゆくために、このたび金融サービスを専門とする子会社、株式会社カカクコム・フィナンシャル(仮称。以下、「新会社」という)を設立することといたしました。
新会社は、現在、当社が行っている外国為替保証金取引事業を引き継ぐとともに、当社グループにおける金融関連の新規サービス開発を担う予定です。新会社の設立により、金融分野におけるリソース・ノウハウを集約し、事業の効率化を図るとともに、当社グループの事業戦略展開の機動性を高めることが可能となると考えられます。
当社グループは、消費者視点に立った情報発信をはじめとする購買支援サービスを、生活におけるあらゆる場面に拡大することを事業目的のひとつとしております。とりわけ、ペイオフの全面解禁等を背景とした個人の金融サービスに対するニーズの高まりや、金融EC 市場の急速な拡大という昨今の状況を受け、当事業年度においては、金融関連サービスの充実を図る方針であります。
当社グループにおいては、既に100%子会社である株式会社カカクコム・インシュアランスが、お客様のライフスタイルに合った保険選びをサポートするための保険代理店事業を行っており、また当社自身も保険・ローンなどの情報提供サービスおよび外国為替保証金取引事業を行っております。今後は、このたび設立を決議した新会社共々、既存サービスの質のさらなる向上を図るとともに、金融関連の新規サービス開発を進め、金融分野においても、消費者の真のニーズに応える購買支援サービスを推進してまいる所存です。

カカクコム、ネット証券のサービス比較開始へ

 価格比較サイト運営のカカクコムはインターネット証券会社のサービス比較を始める。売買手数料や売買の注文方法など各社の特徴を対比し、投資家の証券会社選びを支援するとともに、各社のサイトに顧客を誘導する。株主優待や配当利回りなどで銘柄比較するコーナーも順次追加する。

 比較サイトに「証券」のコーナーを近く新設する。手数料など基本的な情報のほか、新規公開株の取り扱い実績、電話の問い合わせ窓口の営業時間、店頭対応の有無なども提供する。各社のサイトに接続するボタンから入った利用者が接続先のサイトで口座開設用の資料を請求すると、証券会社からカカクコムに一定の手数料が払われる。


カカクコムは、2003年12月から為替証拠金取引「価格.com外貨」を開始しているが、改正金融先物取引法が今年7月から施行されたのを受け、証券会社や為替証拠金取引専門業者なみの
組織体制を整備する必要があると判断したようだ。

今のところ、カカクコム・フィナンシャル(仮称)の事業内容は、「価格.com外貨」と金融サービス比較になると思われるけど、ネット証券比較サイトを展開している、ヤフーやサイバーエージェント、楽天(Infoseek)が、ネット証券業や証券仲介業に参入していることを考えると、将来的にはカカクコムもネット証券に参入しそうな気がするけど、どうだろうか。

【関連記事】
またライバル出現、証券会社比較サイトに楽天も参入。インフォシークとオプトが提携
当サイトの新たなライバル!サイバーAが証券会社比較広告サイトをオープンしたが、盟友ライブドア証券はなかった
強敵出現!?Yahoo!が「オンライン証券会社情報」サイトを開設