ライブドアの堀江貴文社長（ライブドア証券取締役）は、国民新党の亀井静香・元建設相が出馬する衆院広島６区に、無所属で出馬することを表明したが、ライブドアの幹部が「これで、ネット証券口座の開設が増える」とソロバンをはじいているそうだ。しかし、8月27日に予定されている堀江社長が講演予定のライブドア証券70周年記念経済フォーラムは、堀江社長出馬で、また延期の可能性も出てきた。堀江氏は以前から政治への関心を示してきた。昨年九月に開いた講演では知り合いの自民党議員からの受け売りと断りつつ「自民党党員は現在百万人。ネットで自分を支持する新党員を百万人集め、党会費を私が負担すれば、自民党総裁にだってなれる」と“政界買収”のノウハウを披露したこともある。最近も「日本は経済立国を目指すしかない。規制を緩和して外資をどんどん受け入れ、収益を新興国に投資するべき」との持論を語っていた。
堀江氏の出馬が取りざたされる選挙区の一つは福岡一区（福岡市の一部や県北部など）。同氏の出身地の福岡県八女（やめ）市は一区ではないが、堀江氏の支持層になる見込みの無党派層が都市部に多いため同区が浮上しているもようだ。
ライブドアにとっても「タレント社長」が社長のまま選挙に出てメディアに露出する機会が増えれば会社の知名度は一段と上がる。トップが経営に割く時間が減少する懸念はあるが、同社のある幹部は「ポータルサイトの閲覧件数やネット証券口座の開設が増える」とソロバンをはじく。
出馬した場合、抜群の知名度を武器に当選するのか、それとも「売名行為」という批判を浴びるのか。仮に当選した時にはＴシャツに議員バッジを付けるのか――。今後の動きは不透明だが、堀江氏が通常の物差しでは測れない経営者になりつつあることは確かだ。（日経産業新聞）
ライブドアは、堀江貴文氏の選挙期間中は、公職選挙法に抵触する恐れのある行為は、選挙期間を通じて一切、控えることを発表している。このため、ポータルサイトの閲覧件数はともかくとして、堀江社長の出馬がすぐにライブドア証券の口座開設数増加につながるかどうかはわからない。
また、ライブドアBlagとデジタルハリウッドの共同企画で、堀江社長の無料講演会などが行われるはずだった、ブログ会談2005が堀江社長出馬の影響で、開催中止になったので、8月27日に予定されているライブドア証券の創立70周年記念経済フォーラムも再度延期になる可能性が高い。堀江社長の出馬はライブドア証券にも影響が出てきそうだ。
■ 「ブログ会談2005」開催中止のお知らせ
■ デジハリ校長日記:本日、堀江さん出馬表明「ブログ会談」キャンセル!残念!
なお、堀江貴文氏は、選挙期間中および当選した場合もライブドアの社長を辞めないことを表明しているので、ライブドア証券の取締役も引き続き勤めると思われる。
（この記事は、あえて中立的に書いてみました。）
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