楽天証券楽天証券で、8月、3度目となる障害がまたまた発生した。楽天証券は「ウェブ・モバイルサービス用の負荷分散器の一部に異常が発生し、レスポンスが悪化した」と説明しているが、ほとんどの顧客が寄付き後から後場途中までログインできない状態に陥ったようだ。なお、マーケットスピードは問題なく使えていたようだ。また、入金反映処理も遅延した。

ウェブ・モバイルサービスのレスポンス劣化について (8.29 09:43)

日頃、弊社をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
本日(8/29) 9:00現在、ウェブ・モバイルサービス用の負荷分散器の一部に異常が発生し一部のお客様におかれまして、ウェブ・モバイルサービスのレスポンスが劣化しています。
現在、原因調査を実施いたしております。お客様には大変ご迷惑をお掛けいたしておりますが、何卒ご了承の程お願い申し上げます。

なお、マーケットスピードおよびマーケットコールにはレスポンス劣化はございませんので、こちらをご利用いただきますようお願いいたします。


入金反映遅延復旧のお知らせ (8.29 13:57)

日頃は、弊社をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
本日、10:26頃から発生しておりました、入金の反映処理遅延の障害ですが、13:15に復旧し、13:55には全遅延が解消されたことを確認しております。

お客様には大変ご迷惑をお掛けいたしましたことを深くお詫び申しあげます。


楽天証券は、24日の基幹系DBサーバ障害で、「事態の一刻も早い収拾に努めるとともに再発防止に向けて全力を尽くしてまいりますので、何卒、深いご理解を賜りますようお願い申し上げます。」という謝罪のコメントを出したばかりだったが、早速障害を再発させることになってしまった。今回はマーケットスピードは問題なく使える状態だったが、WEB・モバイルを利用したい顧客も多く、サービス停止ではなく劣化で済ませている楽天証券の対応に不満を持つ顧客も多かったようだ。

また、2ちゃんねる株板の楽天証券スレッドでは、「お宅のPCにも問題があるかと思いますが」と楽天証券から言われたという書き込みがネタ化されるなど、楽天証券の顧客対応が皮肉られたり、オーナーの三木谷氏に対する非難の書き込みが見られた。



さすがに月3回も障害を発生させてしまうと、業務改善命令が出てもおかしくない状態だ。コストがかかっても思い切ってシステム投資を行って、早急に安定化させるべきだろう。

なお、楽天証券とジャスダックの同時障害により、サーチエンジン経由でのネット証券Blogへのアクセスが急増し、ネット証券Blogの29日のアクセス数は今月最多を記録した。

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