楽天証券楽天証券は、8月から9月にかけての一連のシステム障害に関する、国重社長のお詫び文をホームページに掲載した。国重社長はお詫び文の中で「お客様がご自身の大切な資産でお取引をいただいているにも関わらず、必要なサービスを提供できていない実態についても深く反省をいたしております。」と顧客に謝罪している。

弊社社長より8月からの一連のシステム障害に関するお詫び (9.16 19:17)

平素は楽天証券をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

弊社は8月に引き続き9月13日にもシステム障害を発生させてしまいました。まずもって一連の障害によりお客様に多大なるご迷惑をお掛けしたことを心よりお詫び申し上げます。本来であれば、9月13日の障害ののち速やかにご連絡をさし上げるべきところでしたが、障害対策の見極めに時間がかかってしまい遅れましたこと、改めてお詫びいたします。

常々、私自身が弊社のようなネット証券は、お客様にとって常に安定してお取引いただけるシステムをご提供することが最大の責務であると申し上げてまいりました。それにもかかわらず、このような事態を引き続き起こしてしまったことは誠に遺憾に感じております。加えて、カスタマーサービスセンターへの電話が繋がりにくくなるなど、お客様がご自身の大切な資産でお取引をいただいているにも関わらず、必要なサービスを提供できていない実態についても深く反省をいたしております。

9月13日に発生した東証向け発注系システムの障害の原因は、取引所から注文受付後に返信される受付完了通知の取込み過程におけるデータ授受を行う過程で大量データでのメモリ処理に不具合がありました。これについては関連サーバに日次の再起動をかけることで再発を回避する措置を講じております。さらに抜本策を進めており、9月23日から25日にかけて発注系システムに修正プログラムを適用するとともに、台数を倍増し負荷を分散することでこのたびの問題を解消いたします。10月には障害時に瞬時で切り替えのできるようなサーバ構成に変更することも計画しております。

また、既にご案内申し上げておりますとおり、8月の2度にわたるデータベースサーバの障害に対する抜本的な対策として、9月17日から19日にかけてデータベースサーバの全面リプレースを実施いたします。
詳しい説明は既に掲載されているコンテンツをご覧いただければと思います。

カスタマーサービスセンターにつきましても、急増する口座数に対して抜本的に人員の増強と育成を図り、一刻も早くお客様からのお電話を確実にお受けできるよう対策を講じております。

重ね重ねお客様には衷心からお詫び申し上げるとともに、私自身が責任を持って、システムインフラやカスタマーサービスセンターの抜本改善を一刻も早く進め、お客様に対してより安心してお取引いただけるよう全力を尽くしてまいりますので、何卒深いご理解を賜りますようお願い申し上げます。

平成17年9月16日

楽天証券株式会社
代表取締役社長 國重 惇史


今年何回目かわからないけど、今回は少し対策が具体的に書いてあるだけ評価できるかもしれない。さすがに、懲りてシステム増強にお金を投じることにしたのだろう。

3日間にわたるシステムメンテナンスを終えて、今のところ大丈夫そうだけど、20日(火)に何も起こらないことを祈るばかりだ。

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