2005年09月27日

松井証券 松井道夫社長「(9月の月間売買代金、)去年4月を上回るだろう」とコメント。一部のオンライン証券でのシステム問題発生に懸念表明。

松井道夫社長毎度おなじみロイター通信が、今度は松井証券の松井道夫社長にインタビューをしたようで、松井社長は、9月の月間売買代金について、「(過去最高を記録した)去年4月を上回るだろう」とコメントし、一部のオンライン証券でシステムに問題が発生していることに懸念を表明したそうだ。


松井証券、05年7─9月期経常利益が過去最高の可能性=松井社長

要点は以下のとおり。

・具体的な数字について明言は避けたものの、9月の月間売買代金について、「(過去最高を記録した)去年4月を上回るだろう」
・松井証券の株の委託手数料は売買代金の約0.120─0.125%で、9月26日までの3カ月間の売買代金(6兆4721億円)から計算すると、7─9月期の経常利益は約77億円を確保する見通し

・このところ一部のオンライン専業証券会社でシステム問題が発生していることに懸念を表明
・手数料引き下げで顧客獲得に動く以前の課題として、各社が増大する個人の株式取引に耐え得るシステムを完備することの重要性を強調し、「そうしないと資本市場が機能しなくなる。売買システムがダウンしたら日本経済にも重大な影響をきたすことになる」と警鐘を鳴らした

・松井証券では、50歳代の顧客がアセット(預かり資産)の7割超を占めるようになった
・若い世代より金融資産に潤沢とされる団塊の世代を多く抱えるネット証券として差別化を図るためには、「コールセンターなど顧客をサポートするアナログ面にも投資する」方針を示した。


まず、業績については7-9は過去最高になりそうで、9月だけをみても去年の4月を上回っているということ。四半期ベースの経常利益が77億になると。実はネット証券の業績は3ヶ月の売買代金と手数料率がわかれば、大体予想がついてしまう。手数料率は四半期ごとに大きく変動することはあまりないので、情報がなくても直近のデータを使えばいいんだけど、ロイターの取材によると0.120%ぐらい。すると月次で発表している売買代金の0.120%が手数料収入となる。松井証券の場合は株式手数料が収益の大半を占めていて、それに金利収入を足せば営業収益の見当がつく。で、経常利益率を60%ぐらいと仮定して、77億ぐらいになるんでしょう。77億を4倍して年間経常利益308億ペース。松井道夫社長が4月末の2004年度の決算発表で言った3並びの希望的観測値にはまだ足りない。9月だけで考えると足りてるんだろうけど、かなりハードルが高い目標だったということだ。それはそれとしても、3月末配当性向30%で今のの株価水準は以前よりかなり割安だろう。

システムの問題については、他社が自滅して一時的にシェアが増えることよりも、市場の流動性が落ちて、自分の証券会社の売買も細ったり、しわ寄せが急に来ることとや、1社の売買がとまることが経済全体に与える影響が大きくなっていることを心配しているようだ。その上で、イー・トレード証券と楽天証券の手数料引き下げ競争へ牽制する発言となっている。

団塊世代戦略については今までどおりといった感じ。ただ、50代の預かり資産が7割って本当だろうか? 50代”以上”の間違いでは。もし本当なら驚きだ。

それにしても松井社長の写真をそろそろ変えたい。

【ロイター関連記事】
楽天証券 国重社長「まだ手数料の値下げを実施する余地がある。イー・トレード並みのシェア25%にしたい。」
イー・トレード証券井土社長、「(楽天証券の値下げに)当面付き合う」も、「手数料の引き下げだけで顧客を取れる時代では無くなってきている。」とコメント


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