
今回の社長交代劇はまさにライブドア流サプライズ人事だと言えよう。日本グローバル証券からの社長だった巻島氏の勇退にともない、社長に就任した堀江社長側近の羽田氏がわずか3ヶ月でライブドアグループの重要子会社ライブドア証券をさることになったからだ。在任期間わずか3ヶ月では、業界の人からは証券業界をなめてるのかと言われてもしょうがないだろう。
ライブドアとしては、買収したジャックホールディングスの経営を立て直すために羽田氏を投入したようだが、ネット証券業界の厳しい競争の真っ只中にいるライブドア証券はグローバル証券時代からの古株中西氏では心もとないし、中継ぎ人事のようなきがしてならない。
さて、わずか3ヶ月では羽田氏の評価はつけられないけど、とりあえず個人の売買代金でシェア5%まで押し上げたという成果が一応ある。しかし、一部メディアで関係者に対して公言していた、夜間取引や無期限信用取引について、まったく音沙汰がないなど課題も多い。この難局を切り抜けるには中途半端な店舗を切り捨てて、有能な若いトップに数年任せることが必要なんじゃないだろうか。そろそろ本腰入れてまともなオンライン証券になってほしいなぁ。
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