マネックス・ビーンズ証券マネックス・ビーンズ・ホールディングスは、先日、OpenIPO準備会社を設立したと発表した。現在日本で行われている新規公開株の配分方法はほぼすべてが「ブックビルディング方式」になっているが、昨年アメリカではGoogleが「ダッチオークション方式」でIPOを行い話題になった。MBHのプレスリリースによると、個人投資家のIPO購入シェアが高い日本で配分のプロセスを透明性を高める方策を検討するとしている。

「OpenIPO(R)準備会社の設立に関するお知らせ」(PDF)MBH

ブックビルディング方式とダッチオークション方式の違いや、オープンIPOの考え方については、世界一熱い投資会社の日記(β版)さん「「オープンIPO」は日本のIPOに新しい選択肢を提供できるか」というエントリーが非常にわかりやすい。

今後、日本でもダッチオークション方式のIPOが行われる可能性はあるが、問題は日本の市場、特に新興市場は、アメリカの市場に比べると成熟度が足らないのではないかということ。その他、細かい配分ルールで検討することは多くあり、ハードルも高そうだが、もしダッチオークション方式で実施されたら、IPOの販売シェアは劇的に変動する可能性がある。とても興味深い試みだと思う。