ネット証券口座数グラフネット証券のデータ集(Excel)の9月分をアップデートした。

証券口座数  〜楽天の口座増加数が7ヶ月連続過去最高。〜
 相場が活況なので各社の口座数も伸びている。中でも前月比で大きく増加したのは、楽天証券とエイチ・エス証券。楽天証券は手数料値下げのアナウンス効果、エイチ・エス証券はIPO落選でもポイントがたまるカードの導入とホームページリニューアルのためかもしれない。手数料値下げ延期となった楽天証券の10月の口座数の伸びが気になるところ。また、手数料値下げを発表したカブドットコム証券にも注目。

順位
証券会社名 証券口座純増数
(2005/09)
累計
1
イー・トレード + 33,005 777,455
2
楽天 + 25,254 365,097
3
松井 + 13,404 351,407
4
マネックス・ビーンズ + 11,579 483,962
5
カブドットコム + 8,961 287,987
6
ライブドア + 5,173 187,792
7
オリックス + 3,650 90,951
8
エイチ・エス + 1,741 64,352
-
Meネット - 62,611



信用口座数  〜楽天・松井が上昇〜
 先月、5位に転落した松井証券が3位に、信用取引口座の緩和基準を緩和した楽天証券が大幅増となっている。イー・トレードは今年3月を上回る過去最高の増加数だった。

順位
証券会社名信用口座純増数
(2005/09)
累計
1
イー・トレード + 3,945 81,195
2
楽天 + 2,652 35,592
3
松井 + 1,666 60,171
4
カブドットコム + 1,039 29,813
5
マネックス・ビーンズ + 982 30,561
-
Meネット - 3,874



売買代金 〜各社、売買代金は増えるも、シェアは低下。オリックス証券に注目〜
 相場活況を受けてどのネット証券も過去最高の売買代金だったが、相場が動くと普段は眠っている総合証券の顧客の資産が動くため、ネット証券のシェアは低下している。株価のボラティリティが大きくなると手数料が高くても売買がしやすくなるため、手数料が比較的安いイー・トレードや楽天よりも、松井・MBH・カブドットコムの方が売買代金の伸び率が大きい。信用取引で約定代金1000万円以上を手数料無料にしたオリックス証券は前年同月差で唯一シェアを上昇させているが、1約定あたりの売買代金は200万を超え、2000年以降のネット証券の統計では過去最高となっている。その他、ネット証券評議会4社の信用倍率が5.0倍と過去最低となり、売り残がかなり増加していることにも注目したい。


 ネット証券 株式委託売買代金 順位 

2005年9月確定版   営業日数 証券会社:20日 市場:18日
順位 証券会社

月間
売買代金
(百万円)

1日平均
売買代金
(百万円)
前月比 前年
同月比
シェア
(1日平均)
シェア
前月差
シェア
前年
同月差
1
イー・トレード証券
6,046,996
302,349
+26.0%
+150.0%
20.2%
-1.8%
-2.4%
2
松井証券
2,925,199
146,260
+32.0%
+107.8%
9.8%
-0.4%
-3.4%
3
楽天証券
2,837,220
141,861
+28.3%
+115.4%
9.5%
-0.7%
-2.9%
4
マネックス・ビーンズ証券
2,447,787
122,389
+27.9%
+157.4%
8.2%
-0.6%
-0.7%
5
カブドットコム証券
1,411,599
70,580
+32.1%
+138.5%
4.7%
-0.2%
-0.8%
6
ライブドア証券
1,374,705
68,735
+31.0%
N/A
4.6%
-0.2%
N/A
7
オリックス証券
889,372
44,469
+32.3%
+210.2%
3.0%
-0.1%
+0.3%
-
個人委託売買代金合計
26,911,418
1,495,079
+37.3%
+180.1%
100%
-
-
-
三市場個人売買代金
24,972,308
1,387,350
+37.5%
+173.8%
-
-
-
-
JASDAQ個人売買代金
1,939,110
107,728
+34.6%
+299.9%
-
-
-