
SBIの北尾CEO「楽天の意図くじくアイデアある」
SBIホールディングスの北尾吉孝最高経営責任者(CEO)は25日、都内で開いた同社の決算説明会で、楽天がTBSに経営統合を提案していることについて「私には楽天の意図をくじくいいアイデアがある」と述べた。TBSのホワイトナイト(白馬の騎士)になる可能性については否定した。
ライブドアがフジテレビジョン・ニッポン放送に敵対的買収を仕掛けた際、SBIはニッポン放送が保有するフジ株を借り受ける形でフジ側に協力したことがある。(NIKKEI NET)
「ネット族は勉強不足」敵対的な買収でSBI・北尾氏
SBIホールディングスの北尾吉孝CEO(最高経営責任者)は26日、2005年9月中間決算を発表した記者会見で、敵対的な買収について、一般論とした上で「企業風土や文化が違えば、難しい」と述べ、否定的な見解を示した。
さらに、「最近のネット族は勉強不足。野心だけで成功するのはたまたまだ」と述べ、暗に、楽天の三木谷浩史社長やライブドアの堀江貴文社長らを批判した。(読売新聞)
前日、松井証券松井道夫社長がイー・トレードは同士と繰り返し言っていたが、SBIの北尾氏も楽天批判に加わったようだ。北尾氏は既に楽天のTBS買収について上手くいかないことを示唆していたが、「大人の知恵」発言でライブドアを一蹴したのと同様の「いいアイデアがある」発言は楽天にとっては非常に不安材料になったかもしれない。楽天の野望を打ち砕く取って置きの策のようだが、ライブドア問題で行った貸し株作戦はなさそうなので、どちらかというと増資のような手段を用いたり、あるいはMBOのような手法を用いるのかもしれない。まさか逆買収ということはないと思うが、今回のコメントだけも楽天側の士気を下げるだけの効果はあったかもしれない。
ネット証券の手数料値下げ合戦で火花を散らした両グループが今度はTBS攻防で対決することになりそうだ。ネット証券業界はまさに戦国時代といった感じ。
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はてな SBIホールディングスの北尾吉孝CEO(最高経営責任者)って??
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