与謝野馨東京証券取引所の西室泰三会長と鶴島琢夫社長が4日、金融庁を訪問し、1日に発生したシステム障害による取引全面停止について与謝野馨金融担当大臣に謝罪したそうだが、この会見で与謝野大臣は「バックアップをもう少し多重構造にしたらどうか」と要求したそうだ。与謝野氏は政界きってのパソコン自作オタクで、Linuxの動向にも大変くわしく、他の政治家よりもあきらかにシステムにはうるさいと見られる。今までの大臣よりも証券取引所や証券会社のシステム障害に厳しい態度で臨みそうだ。

東証社長ら、システムトラブルで金融相に陳謝
 売買システムの全面停止を起こした問題で東京証券取引所の西室泰三会長と鶴島琢夫社長が4日、金融庁に出向き与謝野馨経済財政・金融担当相に謝罪した。両トップはトラブルの原因について金融庁が求める15日より前倒しし来週半ばをメドに明らかにする考えを表明。金融相は障害に備えたバックアップ(予備)システムの増強を東証に求めた。

 会談ではシステム停止に関する責任問題についてのやりとりは無かったとしている。ただ会談直後、鶴島社長は記者団に「原因の究明がはっきりした段階で適切に自分で判断する」と発言。一方で西室会長は鶴島社長の責任問題について「社長自身がお決めになるという部分もあるが、東証の組織としてどういうふうに決めるかよく相談した上でやらせていただきたい」と述べた。

 また、金融相も会談後に記者団に対し「バックアップをもう少し多重構造にしたらどうか申し上げた」と説明した。鶴島社長らは検討すると応じたという。(NIKKEI NET)


東証の西室会長も東芝出身なのでシステムの話ができる人だと思われるが、与謝野大臣も1年で2、3台(通産20台以上)のPCを組み立てるパソコン自作オタだけあって、システムの話には、うるさそうだ。名証もトラブルを発生させてしまったことで、全国の証券取引所にシステムの総点検を指示したそうだが、今後、ネット証券を含む証券会社のシステム障害についても、より厳しく、マニアックな改善要求をするかもしれない。

【関連サイト】
「Linuxの振興を支援する」---自民党政調会長 衆議院議員 与謝野馨氏:IT Pro
与謝野馨 Official Web Site

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