オリックス証券オリックス証券が、11月1日付で、有限責任中間法人ネット証券評議会に加入したことが明らかになった。ネット証券評議会は、ネット証券4社で設立されたが、設立後に新規に証券会社が加入するのは初めて。なお、ネット証券評議会が配信している手口情報は、11月7日分からオリックス証券を含めた5社分になるそうだ。

関 係 各 位

有限責任中間法人ネット証券評議会
オリックス証券株式会社

オリックス証券のネット証券評議会への加入について

 有限責任中間法人ネット証券評議会(以下「評議会」)に、オリックス証券株式会社(以下「オリックス証券」)が平成17年11月1日をもちまして正式に加入いたしましたので、お知らせいたします。

  オリックス証券は、平成16年9月のネット証券評議会設立時から特別会員として本協議会のコンプライアンス専門部会に参加しておりましたが、このたび、正式に評議会に加入したことにより、評議会加入証券会社は、松井証券、イー・トレード証券、オリックス証券、カブドットコム証券、楽天証券の5社となりました。本評議会は、加入証券会社の増加により、今まで以上に個人投資家が参加しやすい投資環境の整備に向けた活動ができるものと考えております。
 なお、本評議会が配信している各種データは、11月7日(月)更新分よりオリックス証券のデータ加算したものを配信する予定です。

  本評議会は今後も、個人投資家の視点に立ち、個人投資家が主役となる株式市場の確立に向け、全力を尽くしてまいります。

以上


オリックス証券は以前から、特別会員としてコンプライアンス専門部会には参加していたので、ネット証券評議会にいずれ正式加入するのではないかと思われていたが、ようやく加入することになったようだ。

オリックス証券は、以前関西地方を中心に対面取引も行っていたことがあったが、最近はほとんどネット専業に注力していて、今年夏にはオンライン取引システムのリニューアルを実施している。大手5社に比べるとまだ少なく、ライブドア証券にシェアを抜かれたりしているが、大口の手数料を割り引くサービスなどで、富裕層に人気で、個人投資家向けに村上ファンドの出資者を募集するのに協力したりもしている。また、一般(無期限)信用取引の手数料を激安にするなど手数料値下げ競争にもひそかに参加している。

ネット証券評議会内で、どのような加入基準を持っているかは不明だが、オリックス証券が仲間として受けれてもいい条件を満たしたと判断されたのだろう。

なお、ネット証券評議会の松井道夫会長が「楽天証券の除名もありうる」と発言したことが話題になったが、ストックボイス出演時には、システムがしっかりしていて、夜間取引に賛成であれば受け入れるとコメントしている。マネックスも野村ホールディングスの新ネット専業証券会社も夜間取引に賛成するのであれば歓迎するそうだ。

【関連サイト】
ネット証券評議会

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