ネットストック・ハイスピード松井道夫社長がストックボイスで「開発した」と公言していた、楽天証券のマーケットスピードを超えるツールが、ついに松井証券から発表された。その名も「ネットストック・ハイスピード」。このツールはシンプレクステクノロジーからASPでシステム提供され、松井証券の全顧客が無料で利用できる。発注機能付き高機能ツールの無料提供は松井証券がネット専業では初となるそうだ。

最先端リアルタイム・トレーディング・ツール「ネットストック・ハイスピード」の無料提供について

2005年11月17日

松井証券株式会社(東証一部:8628)
株式会社シンプレクス・テクノロジー(東証一部:4340)


投資に関わる情報取得から分析、発注まですべてをリアルタイムサポート

松井証券がすべての顧客に
最先端リアルタイム・トレーディング・ツール
「ネットストック・ハイスピード」を無料提供開始
(オンライン専業証券初※1)

2006年1月よりサービス開始予定
システムにはシンプレクス・テクノロジーの提供するASPを採用

松井証券株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:松井道夫 以下 松井証券)と株式会社シンプレクス・テクノロジー(本社:東京都中央区 代表取締役社長:金子英樹 以下 シンプレクス・テクノロジー)は、2006年1月頃を目処に、リアルタイム・トレーディング・ツール「ネットストック・ハイスピード」を松井証券のすべての顧客に無料で提供します。

「ネットストック・ハイスピード」は、シンプレクス・テクノロジーのASPサービスであるリアルタイム・トレーディング・ツール「SPRINT(スプリント)」を採用しており、松井証券は、「スプリント」の第一号ユーザーとなります。

松井証券は、これまで自動更新の株価情報や複数気配情報(板情報)、各種チャート、ニュース・市況情報を搭載したツールを有料で提供しておりましたが、これらの機能やサービスに加えて、高い性能と操作性を実現した「ネッストック・ハイスピード」を、すべての顧客に無料で提供します。なお、「スプリント」は、シンプレクス・テクノロジー初のASP事業で、松井証券の採用を皮切りに、証券会社を中心とした拡販を目指します。

「ネットストック・ハイスピード」は、証券会社のプロのディーラーが使用しているトレーディングシステムと比較しても遜色のない機能とパフォーマンスを持つ証券リアルタイム・トレーディング・ツールです。各種情報がリアルタイムに更新・表示され、さらには豊富な分析機能や多様な注文方法などの高度な機能も搭載しています。それと同時に、高い操作性の実現により、株式投資に関わるあらゆる情報の取得から、分析、注文の発注までを簡単に行うことができ、松井証券顧客の投資環境が飛躍的に向上します。

なお、松井証券は「ネットストック・ハイスピード」の全顧客への無料提供に先駆け、2005年12月3日(土)より、一部の顧客にトライアル版を提供する予定です。

<システム内容・特長>

「ネットストック・ハイスピード」は、インターネットブラウザではなく、専用アプリケーションにより稼動します。専用アプリケーション方式を採用したことにより、自動で情報取得や高度な分析をリアルタイムで行うことができます。
1つの画面(Trading Center画面)で、利用度の高い情報である複数気配情報(板情報)やチャート、そして顧客自身の預かり残高や注文状況を確認しながら発注することが可能です。
「ネットストック・ハイスピード」の画面は、レイアウトやショートカットキーの設定を顧客が自由に設定できます。値段をダブルクリックするだけで簡単に注文ができるスピード注文機能や、値段をドラッグするだけで注文できるドラッグ注文機能を利用することで、市場の動きに素早く反応して発注する事ができます。
他にも、市場やポジションのリアルタイム分析機能、その分析画面からのダイレクト注文機能等たくさんの機能を設けています。
(※1) リアルタイム株価情報や複数気配情報、分析チャート、ニュース・市況情報の提供から、注文発注機能までをすべて備えた「ネットストック・ハイスピード」のような高機能型インターネット取引ツールの全顧客への無料提供は、松井証券がオンライン専業証券初となります。

ご参考資料として、開発中の画面を添付しております。


このように、今回のプレスリリースはいつもより力が入っている感じ。
シンプレクステクノロジー社のIRブログでも、今回のツールの発表について書いている。

SimplexBlog IR/4340: 個人投資家向けリアルタイム・トレーディング・ツール「SPRINT」のASPサービスを松井証券が採用

機能的には、他社のツール(マーケットスピード、カブマシーン、HYPERE*TRADEなど)並かそれ以上の性能がありそうな予感がするが、実際に使ってみないといいかどうかは判断できないだろう。それよりも完全無料で提供するというところが重要だ。松井証券は他社に比べると手数料は安くないかもしれないが、発注ツールは無料で使っていいというスタンスのようだ。ツールだけ使われて取引は他社でする人が増えても大丈夫なのだろうかと少し心配だが、その辺はツールで発注したくなってしまうぐらいの機能が付いているから余裕なのかもしれない。なんと言っても、マーケットスピードを超える、”ハイ”スピードなのだから。(笑) 

ネットストック・ハイスピードは、1月から正式サービス開始になるが、12月3日(土)から先行でトライアル版の提供が開始されるそうなので早く使ってみたい人は申し込んでみるといいだろう。

もしかしたら、入出金や口座管理料無料と同様に、松井証券のツール無料化に触発されて、他のネット証券もツールの無料提供に動くかもしれない。

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