
2006年3月29日(水)GMOインターネット経営近況報告会にて
(熊谷)今年度は、近々、みなさま日経新聞等各紙の報道を通じてお耳に入ると思いますが、日本で一番安くて性能がいい、インターネット証券に参入をいたします。ぜひ株主の皆様はですね、GMOインターネット証券にご加入いただきたいと思います。加入料は当然無料ですし、料金は一番安いです。何故安いか。それは日本で最初、まだ報道UPしていないので、あまりお話ができないのですが、先ほど申し上げたとおり、インターネット証券2.0という時代が来ると思っていまして、私ども日本で初めてオープンソースで、つまり全部フリーのウェアを使って作る証券会社です。ですから既存の証券会社に比べてコスト構造が丸っきり違います。私ども現在、事業は15名で立ち上げまして新規に免許を取得しました。そしてかけているコストはなんと7億円です。たった7億で楽天証券様やイー・トレード証券様のような証券と互角に戦えるあるいはそれ以上のインターネット証券を立ち上げます。ぜひ私ども金融事業全体の今年の動きを見ててください。
このように、熊谷社長は、GMOインターネット証券を近々報道で発表することを明らかにしました。なんとオープンソースで作ることでコストを7億円に節約。それで楽天証券やイー・トレード証券と互角以上に戦うそうです。しかも手数料は日本で一番安い。GMOが自らの強みと自負する「Web2.0」をネット証券業界にも持ち込んで、熊谷社長曰く「インターネット2.0の時代が来る」と言っています。ネット証券でもLinuxを使っているところはあるし、ライブドア証券も(挫折しているかもしれないけど)次期システムはTurboLinuxやMySQLを一部に使用するというニュースがありましたが、全部フリーで作るというのは初めての試みです。結果はどうなるかわかりませんが、とんでもないネット証券ができちゃいそうですね。
熊谷社長のプレゼンテーションの後、質疑応答の時間となり、最初の質問で証券業参入についての質問というか助言がありました。
(年配株主)私もデイトレーダーやってるんだけど、松井証券のあの画面とか見たらいい、イー・トレードとか。
(熊谷)なるほど・・・
(年配株主)やるんだったらね、ぜひね、GMOの証券に、コンピュータでは先輩ですから、松井とかに負けることはないですが、ただその、やっぱり走っているところのね、欠点とかね、アレをね・・・あの、売り買いに関してはイー・トレードものすごくいいですから、で情報に関しては松井証券がいい。だからそういうのを早く察知して、コンピュータに関しては大先輩ですから、絶対、成功してください。以上です。
(熊谷)ありがとうございました。本当にお言葉ありがとうございます。確かに証券のほうに関しては、今年は予想の中には含めておらず、隠し球として持っているんですけども、私ども負ける勝負しないです。負ける喧嘩を行いますとね、会社疲弊するんですね。僕らは絶えず「74%マーケットシェア、やるんだったら圧倒的No1」をキーワードにしてまして、証券も絶対に負けません。はい。負ける喧嘩をしたら会社が弱くなりますからね。ここは是非ご期待していただきたいと思います。
年配株主さんの助言はともかくとして、熊谷社長が「GMOインターネット証券」の成功に相当自信を持っているように感じられました。
そういえば、すでにドメインも取っているようで、Whoisデータベースで検索したら「gmo-sec.jp」を取得済みであることがわかりました。
Domain Information: [ドメイン情報]
[Domain Name] GMO-SEC.JP
[登録者名] GMOインターネット証券株式会社
[Registrant] GMO internet securities, Inc.
[登録年月日] 2006/02/01
[有効期限] 2007/02/28
[状態] Active
[最終更新] 2006/02/21 16:56:02 (JST)
Contact Information: [公開連絡窓口]
[名前] GMOインターネット証券株式会社
[Name] GMO internet securities, Inc.
野村ホールディングスのジョインベスト証券に続き、既存のネット証券大手にとってはまた新たな強敵があらわれることになりそうです。
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