7月12日のSBIチャンネルで「(株主総会後に)"生北尾を見た"と2ちゃんねるに書いてあった」と発言したことが少し話題になっていたSBIホールディングスの北尾吉孝氏の著書中国古典からもらった「不思議な力」が最近サラリーマンを中心に売れています。
日経ビジネス(2006.7.3号)に掲載の丸善丸の内本店調べの5月11日〜6月10日の総合ベストセラー(文庫本、新書判ノベルス、写真集、漫画は除外)ランキングによると、北尾氏の中国古典からもらった「不思議な力」が、ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻に続く2位になっていたそうです。また、7月4日の丸善インターネットショッピング調べの週間和書ベストセラーでは、1位に入っていました。 中国古典からもらった「不思議な力」が売れはじめたのは、北尾氏がテレビ東京のカンブリア宮殿(5月15日放送)に出演してからだと思われ、30代〜40代の管理職を含むサラリーマンを中心に売れているようです。カンブリア宮殿収録時の観客は30〜40代の中間管理職サラリーマン100人だったそうですが、収録場所が丸の内の明治生命館なので、観客が帰りに本を買っていったのかもしれません。なお私は残念ながらこの放送は見ていませんでしたが、他のブログの感想を見たところ「最大限の努力をした後は、天命を待つのみ。」、「仕事というのは『考え方×能力×熱意』」というようなことを言っていたようですね。 先日のSBIホールディングスの株主総会では、北尾ファンと思われる複数の株主から「ホリエモン、村上さんに読ませてあげたいぐらい。もっと宣伝して」という絶賛の声が出てましたが、実は既に売れ始めていたということになります。
中国古典からもらった「不思議な力」
北尾 吉孝
三笠書房 (2005/07)
北尾さんはマスコミに出るたびに中国の古典をもとにした話をよくしていますが、この本はまさにそれが凝縮されたような一冊です。 ■ カンブリア宮殿 2006年5月15日放送 「金融界のカリスマ・ミスター豪腕が語る『ビジネスマンよ!大志を抱け』」