最近、カブドットコム証券のプレスリリースが多いですね。夜間取引は後にして、まずは10月1日から信用取引の手数料を値下げするという話題からとりあげましょう。
信用取引手数料大幅値下げ。約定代金50万円以下は49%の値下げ。 〜 ワンウェイ手数料Rを廃止。信用金利・最低委託保証金率も改定。 〜 カブドットコム証券株式会社は、2006年10月1日(日)よりワンウェイ手数料Rを廃止し、信用取引の手数料を大幅に値下げいたします。新しい信用取引手数料は、新規・返済ともに約定代金50万円以下は483円、100万円以下は798円、200万円以下は987円、500万円以下は1,155円、500万円超は1,260円、となります。また、2006年8月22日(火)約定分より信用金利(買方金利)を、11月1日(水)より最低委託保証金率を改定いたします。
10月から廃止することになったワンウェイ手数料とは、信用取引の返済時の手数料が無料なのが特徴で、複数単元を新規建てした場合、返済売りを複数回に分けやすくなるメリットがありました。しかし、カブドットコム証券が長年強調してきたメリットも、100万円未満でも1,890円という新規建て手数料は、他社の信用取引手数料に比較して割高であることは否定できず、特に新規建ても返済も1度でまとめて取引する主義の人は結構多いと思われ、加えて100万円未満の取引では1単元の売買が多いことを考慮すると取引方法によっては不公平感があったかもしれません。 6月の株主総会後の経営近況報告会では、株主から「少額取引については手数料が割高」という意見があったようで、カブドットコム証券は顧客・株主の意見や売買動向を分析して、あえて自慢のワンウェイ手数料を捨てる決断をしたのでしょう。 そういえば、同じく株主総会で「遅くとも8月末までに後場終了時あるいは当日中に最新の維持率が判るように改善」と言っていたようですが、11月からは最低保証金率が30%から28%に変更になります。(28%という数字は珍しいですね。) 取引時間中にリアルタイムに維持率を見れるようになれば、管理しやすくなるので、下げてもいいだろうと判断したのかもしれません。 信用金利上昇については、しかたないですね。 ともかく、これで信用取引は比較的安くなってきました。10月からカブドットコム証券の信用取引を利用したい場合は、9月中に開設審査を済ませておくといいでしょう。今なら口座開設数もまだ多くないのでそれほど時間はかからないはずです。
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